〈PR〉50代以上の運動不足解消! 「ロアッソウェルネスプログラム」 熊本市で7月開始 サッカーJ2ロアッソ熊本も開発参加 赤馬Tシャツで一体感 「仲間と一緒だから続けられた」

熊本日日新聞 2024年6月5日 16:22
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「運動しないといけないのは分かっているけどきっかけが…」
「一人で運動しても、なかなか続かない」
「コロナ禍で外に出るのがおっくうになって体力が落ちた」

 健康で豊かな生活を送るためには、運動習慣が欠かせません。ただ、様々な理由で運動に取り組めなかったり、継続できなかったりする人も多いのではないでしょうか。熊本市では、将来の介護予防につなげようと、地域における住民主体の通いの場の活動支援などに力を入れています。しかし、そういった通いの場に参加している同市の高齢者の割合は3.2%で、国が目標とする8%には及びません。

昨年度のロアッソウェルネスプログラムの様子
昨年度のロアッソウェルネスプログラムの様子
運動プログラムの開発にはロアッソ熊本も参加
運動プログラムの開発にはロアッソ熊本も参加


 熊本市では、これまで健康や運動等に関心が低い人も参加したいと思える 魅力的な 健康づくりを推進したいと、サッカーJ2ロアッソ熊本のノウハウを生かした「ロアッソウェルネスプログラム」を実施します。

 事業は今年度で2年目。ロアッソのロゴが入ったおそろいの赤いTシャツで取り組むのが特徴で、昨年度の参加者からは「チームで取り組むような一体感が魅力。仲間と一緒だから続けられた」と好評です。

 同市は、今年度も高齢者の健康づくりに貢献しようと、市民に参加を呼びかけます。また、「早期からの取り組みが将来の介護予防により効果的」と、今年度は対象年齢を65歳以上から50歳以上に引き下げました。同市は「従来の介護予防のイメージが変わるような、『かっこいい』『スポーティーな』プログラム。運動習慣を身に付けてもらい、将来にわたっての健康づくりにつなげてほしい」と話します。


ロアッソのノウハウを生かしたプログラム

 運動プログラムは、健康コンサルティング業のJ.H.ウェルネス(同市)が、ロアッソ熊本のコンディショニングやトレーニングのノウハウを生かして共同開発しました。

 具体的には、週1回で計12回実施。1回当たり60分で、ウォーミングアップ10分、コンディショニング15分、トレーニング15分、ウォーキング10分、クールダウン10分の配分で取り組みます。

60分のプログラムにおける時間配分
60分のプログラムにおける時間配分


 体幹や筋力、バランス能力を強化したり、関節の可動域を広げたりしながら、脳トレの要素も取り入れています。理学療法士や健康運動指導士などのインストラクターが10人当たりに1人が付き、参加者の年齢や体の状況に応じて強度を調整しながら指導します。

 プログラムの最初と最後には体力測定で成果を確認することができ、昨年度は開眼での片足立ちの時間が参加後に大きく伸びるなどの効果が表れました。

昨年度の参加者の体力測定の数値変化
昨年度の参加者の体力測定の数値変化


 また、参加者にはロアッソ選手の写真入りでプログラム内容を解説する冊子を配布するなど、日頃から自宅でも運動できるように促します。このほか、運動がポイント化されて特典などを受けられる熊本市の「もっと健康!げんき!アップくまもと」との連携や、日頃の通いの場の紹介などでも運動習慣化に取り組みます。

ロアッソ選手の写真や解説が入った冊子が参加者には配られる
ロアッソ選手の写真や解説が入った冊子が参加者には配られる

ロアッソウェルネスプログラムの紹介動画


強度の調整で個人に合ったサポート

 このような介護予防につながる運動教室というと、比較的高齢な方や女性が多いイメージはありませんか?厚労省の「2021年度 介護予防・日常生活支援総合事業等(地域支援事業)の実施状況に関する調査結果」によると、介護予防などに取り組む熊本市の通いの場と昨年度のロアッソウェルネスプログラム(493人参加)を比較し、前期高齢者は通いの場29%に対し、ロアッソウェルネスが75%。男性参加者は通いの場19.9%に対し、ロアッソウェルネス29%。比較的若い高齢者と男性が多く参加されたことが分かります。

前期高齢者や男性の参加者が多いのも特徴。昨年は大西一史市長も体験した
前期高齢者や男性の参加者が多いのも特徴。昨年は大西一史市長も体験した

 前期高齢者や男性の参加率が高い理由について、熊本市やJ.H.ウェルネスは「プロスポーツチームのノウハウを活用した専門性や、ロアッソのイメージが参加するきっかけになっているのではないでしょうか」と話します。

 そして今回からは、対象年齢が昨年度の65歳以上から50歳以上に引き下げられました。働いている人も参加しやすい夜の部も設けられています。ただ、年齢や性別で、筋力や柔軟性など基礎体力に違いがあります。事業を実施するJ.H.ウェルネスは「通常メニューの中で、回数や動きの速さ、可動範囲を調整することで強度を調整することができます。体力に不安がある人、運動能力が高い人、それぞれに合わせて複数のインストラクターが指導、サポートに取り組むので安心して参加してください」と話します。


「みんなと一緒に楽しく取り組めた」

 前期高齢者や男性が比較的多く、それぞれの体力などに合った指導が受けられるプログラム。週1回で各1時間、プロスポーツのノウハウを生かした専門的な指導と、健康づくりとしてはハードな印象を受けます。しかし、昨年度のプログラム参加率は83%を誇ります。

昨年はロアッソの試合観戦イベントも実施された
昨年はロアッソの試合観戦イベントも実施された

 その理由について、昨年度の参加者からは、赤いおそろいのTシャツに代表される参加者やインストラクターによる「ロアッソウェルネスプログラムの一体感」を挙げる声が多く聞かれました。また、昨年度は各会場にはマスコットキャラクターの「ロアッソくん」が激励に訪れたり、スタッフや希望者によるロアッソの公式戦観戦イベントが実施されたりもしました。

 眞鍋幸子さん(70)=同市南区=は「Tシャツを着ると『運動するぞ』とスイッチが入るし、みんながチームのような雰囲気になりました。一人では続けられないことも、仲間と一緒に楽しく取り組めました」と振り返ります。

 参加者の積極的な参加につながる機運醸成に重要な役割を果たしているロアッソ熊本。運営する株式会社アスリートクラブ熊本のホームタウン推進部・古賀亮部長(48)は「参加する市民の方々をつなぐ役割をロアッソが担えているとしたらうれしい。今後も市民の皆さんの健康づくりに貢献し、愛されるチームを目指していきます」と言います。

そろいの赤馬Tシャツで「一体感がある」と好評
そろいの赤馬Tシャツで「一体感がある」と好評

2024年度は7月から熊本市8会場で

 ロアッソウェルネスプログラムは、今年度の第1期を7月から開始します。会場は、中央区の中央公民館(定員50人)、市総合体育館(同25人)、北区の龍田公民館(同50人)、植木中央公園(同30人)、東区の秋津公民館・東部公民館(定員40人)、南区の城南総合スポーツセンター(同50人)、西区の花園公民館(同50人)、西武交流センター(同30人)の8会場です。(※定員に達した会場は申込を締め切っている場合があります)

 対象は概ね50歳以上で、応募者多数の場合は熊本市民を優先します。参加者にはロアッソのロゴ入りTシャツを配布。参加費は6千円です。6月末で申込を締め切ります。11月ごろから第2期を実施する予定。皆さん是非、ロアッソウェルネスプログラムで運動不足を解消しましょう!お問い合わせJ.H.ウェルネス☎070(9093)4665

本年度のロアッソウェルネスプログラムのチラシ
本年度のロアッソウェルネスプログラムのチラシ
2024年度1期の開催場所
2024年度1期の開催場所

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