東京の服飾ブランド、被災の輪島塗を支援 熊本市の店でバッグ販売会
能登半島地震で被災した輪島塗職人を支援しようと、東京の服飾ブランドがデザインしたトートバッグのチャリティー販売会が17日、熊本市中央区草葉町のセレクトショップ「きゃっとばる~う」であった。
トートバッグは、日本の美意識をコンセプトに独自のスタイルを発信する「matohu(まとふ)」が制作。同ブランドのデザイナー堀畑裕之さん、関口真希子さん夫妻が、親交のある輪島塗の塗師[ぬし]、赤木明登さん(62)=石川県輪島市=ら被災した職人の再建を支援するため企画した。
赤木さんは、自身の工房や働く職人の自宅が被災し、一時的に金沢市への移転を余儀なくされた。トートバッグ(5500円)は、オーガニックコットンを使い、黒地に赤い輪島塗のおわんをあしらった。利益の全額を赤木さんが立ち上げた輪島塗の再建プロジェクトに寄付する。
3人はmatohuの創作を追ったドキュメンタリー映画で共演し、この日は熊本市であった上映会に合わせて来熊。堀畑さんと関口さんは「バッグを使用してもらうことで地震の記憶を風化させないという思いも込めた」と話し、赤木さんは「輪島塗の技術を途絶えさせないように頑張りたい」と感謝した。
21日まで「きゃっとばる~う」で数量限定で販売するほか、matohuのホームページでも注文できる。(前田晃志)
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