近藤勇は〝政治家〟 難題解決へ水面下で活動 【細川家文書が語る新選組㊥】

熊本日日新聞 2024年3月12日 06:05
近藤勇の江戸での周旋活動の様子が記されている細川家文書「尊攘録探索書」(永青文庫所蔵)
近藤勇の江戸での周旋活動の様子が記されている細川家文書「尊攘録探索書」(永青文庫所蔵)

 内憂外患の幕末期、政治の舞台は江戸から京都に移り、政局は目まぐるしく変化していた。あらゆる藩が生き残りを懸けて情報収集活動を展開する中、熊本藩は対外交渉などを担う京都留守居だけでなく、探索生(情報収集役)らを積極的に各地へ派遣。その結果、京都の新選組情報にとどまらず、江戸や大坂、広島などで活動する局長・近藤勇の姿を捉えていた。

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