トルストイ翻訳の北御門二郎、戦中の日記が本に 1937~1945年、葛藤や苦悩が克明に
![きたみかど・じろう 1913年、湯前町出身。17歳だった旧制五高(現熊本大)時代にトルストイの「人は何で生きるか」を読み、「絶対的非暴力」の思想に大きな影響を受けた。東京帝国大を退学し、水上村で農業に従事。トルストイ作品の誤訳を雑誌などで指摘し、50歳を過ぎてから自ら翻訳を始めた。「戦争と平和」「アンナ・カレーニナ」「復活」の3部作を出版し、79年に日本翻訳文化賞を受賞した。(写真は1976年撮影)](/sites/default/files/styles/crop_default/public/2023-12/IP231221CTS000011000_01.jpg?h=efac221a&itok=-D_4hcqn)
水上村で農業を営みながら、ロシアの文豪トルストイの翻訳を手がけた故北御門二郎氏(1913~2004年)が戦時中に書いた日記が刊行された。日中戦争が起きた1937(昭和12)年から終戦の45年までの日記で、生涯を通して「絶対的非暴力」を貫い...
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