おぼろ迷宮（225）

熊本日日新聞 2023年10月17日 05:00
おぼろ迷宮（225）

　3 最大の事件（百四十三） 　「さあ、昔のことなんで、もう忘れてしまいましたねえ」 　二杯目の茶を啜りながら、鳴滝は泰然自若として仙人、もしくは狸のようにとぼけた風情。 　この人はいつもこういうときに、と夏芽は少しばかり癪［しゃく］...

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小説「おぼろ迷宮」　
3　最大の事件③（189）～（248）

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