清願寺ダム、改修検討 熊本県、球磨川の治水向上

熊本日日新聞 | 2020年12月03日 09:51

 熊本県は2日、7月豪雨で氾濫した球磨川水系の治水能力を向上させるため、清願寺ダム(あさぎり町)の改修を検討することを明らかにした。豪雨に備えた事前放流の強化に向け、技術的に可能かどうかを協議する。

 同ダムは球磨川支流の免田川に県が利水と治水を目的に建設した多目的ダム。県所有であさぎり町に管理を委託しており、町内309ヘクタールに農業用水を供給している。1984年から湛水[たんすい]を始め、総貯水量は296万トン。このうち利水分が103万トンとなっている。

 県農地整備課によると、利水容量を治水に活用できる協定を同町や国土交通省と締結済み。今年9月の台風10号が接近した際には、初の事前放流を実施した。

 ただ、1日当たりの放流量は20万トン強しかなく、同課は改修の必要性について「事前放流で農業用水が不足に陥ることを避けるためにも、できるだけ大雨の直前に放流できる方が望ましい」と説明。改修に向けた協議は、同町や水を利用する地元土地改良区と行う。

 事前放流の強化については、蒲島郁夫知事が11月に球磨川上流の県営市房ダム(水上村)の改修検討も表明している。

 自民党県議団の緒方勇二氏(球磨郡区)が県議会一般質問で取り上げた。(野方信助)

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