発達障害ある人の運転免許取得をサポート 熊本・KDSグループは4カ月待ち 全国20校で導入
発達障害がある人の運転免許取得をサポートする教習プログラム「つばさプラン」が、全国20の自動車学校に広がっている。当事者の特性に合わせて学科や実技の習得を支援するのが特徴で、「免許取得は社会参加や就職のきっかけになる」と当事者の希望となっている。2018年に導入したくまもとKDSグループの楠、菊池の2教習所では、4カ月待ちの状況だ。
KDSではこれまで、つばさプランを利用した約60人が卒業し、免許を取得した。受講者をサポートするコーディネーターも、プラン導入当初は1人だったが、現在は3人。言葉を敏感に受けとめやすい受講者の特性を指導員に伝えたり、施設内に入ることが苦手な受講者に付き添ったりしている。
「特性は人それぞれで、同じ対応はない。生徒の成長する姿を目の当たりにできるのはうれしい」とコーディネーターの本田和枝さん(55)。
プランは、栃木県の鹿沼自動車教習所が始めた。発達障害がある人への支援策を宇都宮大と研究していたことがきっかけで、徐々に全国に広がった。
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