「ポセイドンジャパン」、熊本市で合宿 水球・男子日本代表 世界選手権へ調整、練習は一般公開 アクアドームで6月1日まで

熊本日日新聞 | 2023年5月27日 08:00

実戦形式の練習をする水球日本代表の選手たち=26日、アクアドームくまもと

 水球の男子日本代表は25日、熊本市のアクアドームくまもとで合宿を始めた。学園大付高出身の塩田義法監督率いる「ポセイドン(海神)ジャパン」は6月1日まで、世界選手権(7月16日開幕・福岡)に向け調整する。練習は一般公開する。

 26日午後は、プールの中でパス回しやシュート練習で体をほぐし、実戦形式で守備の連係を確認。世界選手権1次リーグで対戦する強豪ハンガリーなどを見据え、監督と選手が熱心に守備位置について意見を交わした。

 選手やスタッフら約20人が熊本入りした25日には、県内の高校生らが拍手で出迎え、フルートと箏の演奏で歓迎し、スイカを贈った。

 世界選手権の上位2チームは来年のパリ五輪出場権を獲得する。(廣瀬紗知)

水球の世界選手権に備え、日本代表合宿に臨む塩田義法監督=26日、アクアドームくまもと

 ◆「世界選手権でメダル狙う」 塩田監督(学園大付高出身)

 水球日本代表の塩田義法監督(40)=学園大付高出=に、世界選手権への意気込みや指導方針を聞いた。(廣瀬紗知)

 -世界選手権の目標を教えてください。

 「昨年は過去最高の9位。今回はベスト8にとどまらず、メダル獲得を狙う」

 -1次リーグは東京五輪3位のハンガリーなど強豪と当たります。

 「体格やシュート力で力の差はあるが、日本独自のパスカットを狙う攻撃的な守りで相手を揺さぶる。カウンターに持ち込み、機動力やスピードで勝負」

 -東京五輪後、監督に就任して意識していることは。

 「深く考えすぎずに、その場で思い付いたアイデアをどんどん取り入れる。尊敬している選手たちと、目標を達成するために、ベストな戦術などを共に考えている」

 -前任の大本洋嗣監督から引き継ぎました。

 「コンセプトは残しつつ、チーム内での守備のルールなどは、よりリスクの高い戦術に変えた。日本の戦い方は対策されているので変えていく」

 -代表選手としても長く活躍されましたが、立場が変わって難しさや楽しさはありますか。

 「もちろんプレーしている方が楽しい。ただ、戦術がはまって成果が出て、選手が納得して取り組んでくれるとうれしい。代表チームが世界で活躍する姿で、水球の魅力を伝えたい」

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