有明初V支えた主将の「声」 けがで不出場の山下登阿選手 ベンチで鼓舞、的確に指示 九州地区高校野球
第152回九州地区高校野球大会(4月22~27日・リブワーク藤崎台球場ほか)で有明が初優勝した。県勢として15季ぶりの頂点を、ベンチから山下登阿主将(3年)が支えた。県大会から出場機会はなかったものの、62人の部員一人一人に寄り添い、チームをまとめ上げた。
有明は昨秋の県大会初戦の2回戦で敗れた後、走力の底上げを目指し、チームで走り込み練習を徹底した。2月上旬、山下主将は脚に痛みが出て、両すねの疲労骨折と診断された。
そこからは「声を出し、チームの力になろう」と気持ちを切り替えた。「自分は主将だからけががあってもベンチに入れるが、入れない部員はたくさんいる」。控えメンバーとして「今の自分にできること」を見つけ、サポート役に徹した。九州大会決勝でも「落ち着けば、自分のスイングができるから。大丈夫」などと、強く手をたたきながら味方を鼓舞し続けた。
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