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効果的なビジュアル
崇城大芸術学部准教授 奥田直辰さん
メッセージを読んでもらうためには、まずは目に留まる必要がある。伝えたいことがたくさんある中でいかにシンプルに仕上げるかが重要で、入賞作は余白を含めてビジュアルを効果的に使い、インパクトのある作品が多かった。グランプリの表は「見せる」ことに徹している。金色の縁取りや文字は特別感があり、緑や青が基調の写真が配置される中で右下の赤のマークのアクセントが効いている。朝刊の最優秀賞は、リアルと幻想を融合したイラストレーションで物語の一コマが表現されており、見る人を引きつける。
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美しく分かりやすい
プランナー 吉村尚子さん
グランプリの山都町は表に四季折々の通潤橋の写真を配置したビジュアルが美しく、「威風堂々」「町の宝が、国の宝になりました。」のキャッチコピーが分かりやすい。裏面にも通潤橋を造った技術やボランティアで棚田の景観を守る人たちのことが簡潔に書かれていて読みやすかった。最優秀賞の高橋酒造は「生きてくだけで冒険だ。」というコピーに優しさを感じた。山本釣具センターは(QRコードから)動画を見て家族一緒に学ぶことができる。文字が見にくい、写真がありきたりなど、惜しい広告も多かった。
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熊本愛 深まる作品に
博報堂DYメディアパートナーズ執行役員新聞雑誌局長 出光淑子さん
初めての審査だったが、下水道など地元に根付いた話題や、国際女性デーなどタイムリーでアクションを起こさせるような広告が印象的だった。グランプリの表は紙面をワイドに使い、書体もシンプルで通潤橋の力強さが感じられた。地域を元気づけ、改めて熊本愛が深まるような作品だ。生活情報紙の最優秀賞は動画も見られるなど楽しい内容で、「釣りを始めてみたい」と思わせる工夫がなされていた。話題広告賞は熊日が提唱する交通啓発で、公共性が高い新聞社が発信することで世の中の意識が変わるのではないか。
熊日広告賞
NEWS
2024入賞作品
審査員評
熊日広告賞とは
「熊日広告賞」は、新聞広告を通して地域社会の発展と広告主の企業としての繁栄を願って、1989年にスタートしました。熊本日日新聞紙上に掲載された熊本県内の広告主の作品の中から優秀な作品に賞をお贈りしてきました。新聞広告の特性・機能を生かした新鮮で創造性あふれる広告作品を多数ご応募くださいますようお願い申し上げます。
過去のグランプリ受賞社(敬称略)
2023(令和5)年 | 高橋酒造 |
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2022(令和4)年 | 宇土高校 |
2021(令和3)年 | 熊本トヨタ自動車 |
2020(令和2)年 | 熊本学園大学 |
2019(令和元)年 | 熊本トヨタ自動車 |
2018(平成30)年 | 鶴屋百貨店 |
2017(平成29)年 | 熊本学園大学 |
2016(平成28)年 | 再春館製薬所 |
2015(平成27)年 | 高橋酒造 |
2014(平成26)年 | 熊本朝日放送 |
2013(平成25)年 | JAグループ熊本 |
2012(平成24)年 | 鶴屋百貨店 |
2011(平成23)年 | JAグループ熊本 |
2010(平成22)年 | 県民百貨店 |
2009(平成21)年 | 高橋酒造 |
2008(平成20)年 | 高橋酒造 |
2007(平成19)年 | 高橋酒造 |
2006(平成18)年 | 高橋酒造 |
2005(平成17)年 | 熊本トヨタ自動車 |
2004(平成16)年 | 高橋酒造 |
2003(平成15)年 | 高橋酒造 |
2002(平成14)年 | 鶴屋百貨店 |
2001(平成13)年 | 熊本朝日放送 |
2000(平成12)年 | 鶴屋百貨店 |
1999(平成11)年 | (該当作なし) |
1998(平成10)年 | JA熊本中央会 |
1997(平成9)年 | 峰の露酒造 |
1996(平成8)年 | 熊本トヨタ自動車 |
1995(平成7)年 | 熊本市社会福祉課 |
1994(平成6)年 | 熊本ホテルキャッスル |
1993(平成5)年 | 鶴屋百貨店 |
1992(平成4)年 | 熊本県高齢福祉課 |
1991(平成3)年 | 熊本県農政課 |
1990(平成2)年 | 再春館製薬所 |
1989(平成元)年 | お菓子の香梅 |
実施要項
- 目的
- 地域社会の発展と生活向上を目指し、暮らしに生きる新聞広告の開発と育成を目的とします。
- 部門
- 朝刊部門、生活情報紙部門 ※スペースやカラー、モノクロの区分はありません。
- 対象作品
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熊本県内の広告主の作品を対象とします。応募されなかった作品は審査の対象となりません。
- 対象期間
- 2023年9月1日~2024年8月31日付掲載分
- 掲載紙面
- 朝刊部門
- 熊本日日新聞 朝刊・別刷
- 生活情報紙部門
- くまにち すぱいす・エリア版・持ち込み
- 朝刊部門
- 対象期間
- 応募の要領
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- 作品はスチロールパネル(B2)に、はがれないようしっかりと貼りつけてください。
- 雑報・変型広告は、新聞1ページ全体を貼りつけてください(シリーズ広告を除く)。
- シリーズ広告など多数で1作品となる場合は、代表作数点を選び、パネル2枚程度内に収めてください。
- シリーズ広告など複数で1作品となるものは、テーマや内容が同一のコンセプトのものとします。
- 1枚のパネルで複数部門への応募とすることはできません。
- 連合広告など複数の広告主による作品は、話題広告賞のみの対象となります。
- 作品は掲載紙現物に限り、コピー、清刷りなどによる応募はできません。
- 右の二次元コードまたは、応募用紙へ必要事項を記入のうえ、パネル裏面に貼付してください。また、コピー各1枚を作品と同時にご提出ください。
- 応募時の必要事項は、受賞の際の記事発表や広告主へのお知らせに使用しますので、社名、代表者名を正確にご記入ください。
- 応募の締め切り
2024年9月6日(金) ※受賞社(者)は朝刊紙上で発表します。
- 審査日
2024年9月20日(金)
- 審査員
広告会社代表、デザイン専門家 ほか
- 審査基準
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- 新聞広告の特性、機能を生かした作品
- 表現技術の完成度
- 生活情報として消費者の役に立った広告
- 新聞広告の新しい利用方法や表現領域の開拓に成功した活動
- 賞
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- グランプリ 1点 賞状・賞金30万円
- 朝刊部門
- 最優秀賞 1点 …賞状・賞金10万円
- 優秀賞 3点 …賞状・賞金各5万円
- 奨励賞 若干数 …賞状・記念品
- 生活情報紙部門
- 最優秀賞 1点 …賞状・賞金10万円
- 優秀賞 2点 …賞状・賞金各5万円
- 奨励賞 若干数 …賞状・記念品
- 特別賞
- 話題広告賞 …賞状・賞金5万円
- 最優秀クリエーター賞 …賞状・賞金5万円(グランプリ作品の制作担当チームを表彰)