子どもの教育費「1人1000万円以上」 大学入学前に多額の費用 資金準備へ、「ためる」「借りる」方法とは? 【まね得 教育費編】

熊本日日新聞 2024年10月21日 05:00

子育て中の家庭にとって、教育費は大きな関心事の一つですね。子どもの成長に伴い支出する教育費は、「必ず必要になる」半面、「いつ必要になるか」は事前に分かります。必要となる金額や資金準備の方法を、日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定CFPの待鳥弘子さん(熊本市)の監修で紹介します。

教育費①「子ども1人1000万円以上」は本当

子どもの教育費「1人1000万円以上」 大学入学前に多額の費用 資金準備へ、「ためる」「借りる」方法とは? 【まね得 教育費編】

 住宅費や老後生活費と並び「人生の三大支出」といわれる教育費。保育園や幼稚園から大学など高等教育まで多くの選択肢があり、どれほどお金が必要なのか心配な人も多いことでしょう。本欄「教育費編」では、教育にかかる費用や準備について、日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定CFPの待鳥弘子さんの監修で紹介します。

 文部科学省が2年に1度実施する「子供の学習費調査」(2021年度)によると、幼稚園から高校卒業までの15年間にかかる教育費は、全て公立を選んだ場合で全国平均574万円、全て私立では1838万円。これには授業料のほか通学費や給食費、修学旅行、学用品などが含まれます。

 大学に関しては、日本政策金融公庫の「教育費負担の実態調査」が参考になります。21年度の調査では、受験費用と入学金、合格したが入学しなかった学校へ払い込んだ合計額「入学費用」は、平均81万円。授業料などの「在学費用」は年間平均149万円です。4年間の合計で677万円になる計算。俗にいわれる「子ども1人の教育費は1000万円以上」は本当なのです。

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