なぜ多重債務に? 入り口は「借金返すための借金」 ヤミ金絶対ダメ 早い対応、解決の早道【まね得 多重債務問題編】
少額でも気軽に現金を借りられるクレジットカード会社のキャッシングや消費者金融。収入の範囲内で返済できていれば問題ありませんが、返済のために借金を繰り返すようになると多重債務に陥る恐れが。返済に行き詰まる前に、公的機関や専門家への相談が肝要です。
本欄は今回から鹿本成人が担当します。
多重債務問題①国民の20人に1人が利用
「給料日までの生活費が足りない」「親戚の結婚式に招待されたけど、ご祝儀が…」。日常生活に必要な比較的少額の現金不足を補うのにクレジットカード会社のキャッシングや消費者金融は便利な存在。ただし1回1回は少額でも、完済前に借り入れを繰り返すなどして残高が増えると「多重債務」に陥って生活が破綻する怖い一面も。
金融庁が全国の18歳~70代を対象に実施して7月に公表した「貸金業利用者に関する調査・研究」によると、3年以内にクレジットカード会社のキャッシングやカードローン、消費者金融などからの借り入れ経験がある人は、全体の5.19%。国民のおよそ20人に1人が利用する、身近なサービスといえます。
借り入れの目的は、クレジット会社利用者、消費者金融利用者のいずれも「生活費(光熱水費を含む)の不足を補うため」がトップで、4割超を占めます。ふだんの生活での〝ちょっとした資金不足〟を解消するために利用する実態が浮かび上がります。ではなぜ、多重債務に陥るのでしょうか?(九州財務局監修)
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