おぼろ迷宮（274）

熊本日日新聞 2023年12月6日 05:00
おぼろ迷宮（274）

　4 朧荘最後の日（二十六） 　階段を上ろうとしたとき、夏芽は一階右端の部屋の前に、何か黒い影のようなものが佇んでいるのに気がついた。 　あれは－－ 　人間の輪郭ではなかった。上半身が異様に丸く、ごてごてとした突起が突き出している。 ...

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小説「おぼろ迷宮」　
4　朧荘最後の日（249）～（303）完

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