2月22日付

2月22日 09:34

 私用パソコンの調子が悪くなった。自治会で会計を担当しているのだが、数字が読み出せない。メーカーに問い合わせたり、大事なデータを保存してパソコンを初期状態に戻したり▼週末の連休が慌ただしく消えて、英国の経済学者シューマッハーの言葉を思い出した。「社会が享受する余暇の量は、その社会が使っている省力機械の量に反比例する」。物質至上主義、科学技術信仰への当てこすりである▼なるほど、省力機械の代表であるコンピューターは仕事や暮らしを大きく変えた。では、ゆとりは生まれただろうか。便利になった半面、機械と向きあう緊張感や機械に追われるような作業はぐっと増えた気もする。手や頭を使う伝統の手仕事はいつの間にか消えた▼技術といえばスマートフォンや携帯電話も最先端の一つだろう。文部科学省が小中学校への持ち込み容認を検討するという。災害時の安否確認、共働き世帯の連絡手段として重要度が増していることが背景にある。スマホを学習に生かす動きもある▼ただ、ネット上には大人でさえトラブルに巻き込まれる“闇”もある。小中学生が使いこなせるのか。不適切な動画の拡散、ゲーム依存、スマホいじめなどマイナス面を懸念する声は強い。しっかりとしたルール作りが課題だ▼伸び盛りの頭脳、そして心と体である。手と頭を使って考え、休み時間は思い切り体を動かし、と願ったのはもはや昔か。多忙を極める先生にまた一つ、スマホ管理という厄介が増えて-という落ちでは困る。