2月15日付

2月15日 09:23

 週末、家電量販店をのぞくと、ひときわテレビ売り場がにぎわっていた。4K放送が始まり、3月期決算や10月の消費税引き上げを控え、買い替え需要をかき立てているようだ▼今やテレビは一人に1台の時代とも言われる。小欄が若いころは一家に1台が普通でチャンネル争いも日常茶飯事。ただ、土曜夜の「クイズダービー」だけは家族の好みが一致した▼「宇宙人」と呼ばれた漫画家のはらたいらさんら多彩なメンバーがそろい、女優の竹下景子さんは「三択の女王」と言われるほど3択問題に強かった▼同じ3択でも、こちらはクイズのようにはいかない。沖縄県名護市辺野古沿岸部の埋め立ての賛否を問う県民投票がきのう告示された。「賛成」「反対」の二者択一では「民意を推し量るのは難しい」などとして5市長が不参加を表明。「どちらでもない」を加えた3択とすることで全県実施にこぎつけた▼有権者の3割が投票できない事態も想定されただけに、玉城デニー知事もほっと胸をなでおろしたことだろう。ただ「どちらでもない」の選択肢が、結果次第で政権に都合よく解釈される可能性もあり気は抜けまい▼クイズダービー生みの親の大橋巨泉さんは沖縄の地元紙「琉球新報」にかつてこう語っていた。「日本人は(体制に)完全に慣らされたがウチナーンチュはどうか。翁長雄志知事の下で沖縄の人たちがどう動くのかを、最後の興味として持っている」。今は亡き巨泉さんと翁長氏に、県民投票はどんな結果を届けるのだろう。