7月13日付

7月13日 09:18

 本紙国際面に随時掲載中の「ブラジル便り」は、熊本市出身でサンパウロ在住の日下野良武さんが日系人の暮らしぶりなどを伝えている。先日は現地でも晩婚化が進んでいて、日系の団体が主催する「お見合い会」が盛況という話題だった▼少子化につながる晩婚や非婚が増えているのは日本だけではないようだ。この記事では触れていなかったが、ブラジルでは少子化が進んでいる▼日本でも少子化の流れが止まらない。総務省の人口動態調査によると、今年1月1日時点の国内の日本人は1億2477万6364人で、前年から43万3239人減少した。マイナスは10年連続となり、昨年1年間の出生数が最少だったのが大きく影響し減少幅は過去最大だった▼日本総合研究所の藻谷浩介主席研究員は、大都市への人口集中が少子化に拍車を掛けていると言う。首都圏や京阪神圏で出生率が低く南九州や日本海側の県が高いことから、「まだ緑と食料と水と土地と人の絆が、相対的に多く残っている」地域が子育てに向いているためと分析する(『里山資本主義』)▼少子化を食い止めるには、人の流れを逆転させることが急務ということだ。総務省に過疎対策を話し合う有識者懇談会があるが、本年度のテーマの一つは「過疎」の代わりとなる用語があるか考えることだという。「過疎」にマイナスのイメージがあるためらしい▼ただ、言い方がどうあれ中身が伴わなければそれこそイメージダウンになるだけ。議論の優先順位は高くない気がするが。