(46)臨地調査 現れる過去の想念
思想史家・京都大名誉教授 山室信一「熊本発 アジアの時空を歩く」![李香蘭が活躍した満洲映画協会を接収して作られた長春電影制片廠(1989年、筆者撮影)。満映理事長は「満洲国夜の帝王」と呼ばれた甘粕正彦。その義弟が星子敏雄元熊本市長](/sites/default/files/styles/crop_default/public/2021-09/IP210911TAN000051000_01.jpg?itok=qNHqMXFF)
文化人類学では野外調査や臨地調査などと訳されるフィールドワークが重視される。だが、歴史学では時間を隔てて現地に行くことは史料調査以外に意味がないと思われがちだ。 そうではない、と私が確信したのは1985年に韓国を訪れた際、日本人が刀を...
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