(34)激動の世界、天恵の出会い

思想史家・京都大名誉教授 山室信一「熊本発 アジアの時空を歩く」
熊本日日新聞 2021年9月3日 09:21
東大駒場キャンパスのシンボル・時計台。学生は2年間駒場の教養学部で学んだ後、本郷キャンパスなどの専門学部に進む

 私が東大駒場で学んでいた1971年から72年、国内外の情勢は激しく変動していた。学生運動は過激化し、あさま山荘銃撃戦や連合赤軍リンチ殺人事件さらには熊本県出身者も加わったテルアビブ空港日本赤軍乱射事件などで批判にさらされるようになった。 ...

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