「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
株式会社おとなの学校「高齢者を元気にする療法 海外でも展開へ」代表取締役・大浦敬子氏【トップインタビュー】
熊日プレジデント倶楽部─「おとなの学校」の全国展開が順調です。
大浦 高齢者向けテキストとして開発した「おとなの教科書」は、昔を思い出すことで頭と心を元気にする心理療法“回想法”をベースにしています。導入施設数は昨年11月時点で615施設にのぼり、47都道府県全てを網羅しています。優秀なスタッフに恵まれ、フランチャイズも好調で、全国の施設やご家庭で楽しく学んでいただいています。
─海外展開も視野に入れておられます。
大浦 ようやく機が熟したという印象です。単独展開は難しくとも、どこかの施設と手を組みながら、2025年には東アジアで海外展開をスタートしようと考えています。「Gakko」を世界の共通言語にするのが今の目標です。
─精神科の領域でも、「おとなの学校」の手応えを感じておられるようですね。
大浦 2023年から経営再建に携わっている宮城県の医療法人財団で、病院の運営と就労支援を含めた精神障害者の総合サポートをしています。「おとなの学校」のノウハウを取り入れたところ、やる気を失っていた人も授業を楽しみにするようになりました。また、就労支援の一環として、「おとペンくん」というキャラクターを作り、動画投稿アプリTikTok(ティックトック)で情報発信しています。構成や撮影も全て利用者が手掛け、フォロワーは開設から1年で6千人に達する勢いです。大切なのは場を与え、できるまで見守ること。「おとなの学校」は、世の中を助ける仕事だと実感しています。
─「(一社)じぶん発見ラボ」のセミナー事業に新たな展開があると聞きました。
大浦 一昨年、発刊した「超訳『五輪書』強運に選ばれる人になる」は、宮本武蔵の流儀を継ぐ野田派二天一流の師範だった父の遺志を継ぐ解説書です。「五輪書」は経営哲学を学ぶ本として世界で注目されており、これにヒントを得たのが「大浦流 強運経営道」というセミナー事業です。セミナーの対象は女性と経営者で、1年にわたる試行期間を経て今年、本格始動します。中小企業経営者をメインターゲットに「大浦流 強運学」として進化させるに当たり、父が遺した日本庭園「延命庵」と、二天一流の道場だった「武徳殿仁王堂」を、迎賓の場として整備。県内に三つしかない肥後菊花壇をはじめ、春夏秋冬の花が咲くこの庭は、武士の精神に触れる場所として海外のゲストにも人気です。志ある経営者がこの地で学びを深め、社会をよりよくする手助けをしていければと考えています。
概要
所在地 | (東京本社)〒102-0074 東京都千代田区九段南2丁目3-21-5F 【電話】03(6272)3021 (西日本事業部)〒862-0922 熊本市東区三郎2丁目2-131 【電話】096(383)3333 |
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創立 | 平成23年3月 |
事業内容 | フランチャイズ事業、高齢者向け教材販売 |
グループ法人・企業 | 社会福祉法人照敬会 (ケアハウス・特別養護老人ホーム・地域密着型通所介護・訪問看護・訪問介護・高齢者向け住宅・母子生活支援施設) 医療法人財団姉歯松風会 株式会社ケアベース 一般社団法人大浦けいこのじぶん発見ラボ (セミナー事業) |
従業員数 | 254人 |
ホームページ | https://www.otona-gakkou.com/ |
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