「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
株式会社カリーノホールディングス「不動産事業に注力 さらなる躍進めざす」代表取締役・馬場英治氏【トップインタビュー】
熊日プレジデント倶楽部─運営施設の近況を教えてください。
馬場 カリーノグループは総合不動産業で、九州、山口で約120カ所の商業施設を運営しています。昨年は新たな取り組みとして、郊外物件の遊休地にデベロップ(千葉県市川市)が運営するコンテナホテルを誘致しました。フランチャイズ展開している「シャトレーゼ」は、シャトレーゼ八代松江店、シャトレーゼ玉名店をリニューアルしました。特に、新しく取り入れた焼きたてのパンやスイーツを提供する「焼きたて工房」が好評を得ています。
─「サンリーカリーノ菊陽」の状況はいかがですか。
馬場 昨年は本館2階に半導体関連のKLAテンコール(神奈川県横浜市)の熊本オフィスが開設。また3階にはASMLジャパン(東京都品川区)の熊本事務所が入居しており、TSMC関連の半導体企業のオフィスが集まるといった新たなフェーズに入っています。今後の発展が期待される物件のため、医療関係のテナント候補をはじめ、引き合いを多数頂いています。一般のお客さまには、サンリーカリーノ菊陽にお越しいただければ、生活で必要なものが全てそろう商業施設となっています。
─グループのトピックはありますか。
馬場 熊本市が発注する「白川小学校校舎増改築電気設備工事」で優秀な成績を収めたとして、グループ会社の石原電設の現場代理人と監理技術者が「令和6年度熊本市優良工事表彰」を受けました。また県伝統工芸館の改修工事に伴い、工芸ショップ匠が昨秋から「カリーノ下通」で移転営業を始めました。県はこれまで伝統工芸にあまり触れてこなかった若年層やインバウンドの開拓に期待しており、私たちも新たな客層の来店につながればと思っています。
─今年の抱負をお願いします。
馬場 本業の不動産事業を中心に力を入れていきます。例えば、現在、熊本の商業施設で区画を大幅に再編し、大型テナントの誘致を計画しています。これにより、今以上に物件の付加価値を上げていきます。シャトレーゼについては、既存店舗のリニューアルを進めていきます。社内での取り組みでは数年前から世代交代を目指しており、若手社員を責任者として積極的に登用し、事業に参画させようと思います。採用面では新卒向けの「対面型1dayお仕事体験」を実施。不動産デベロッパーの仕事について分かりやすく説明するほか、商業施設内のイベント企画や運営、販売促進などを実際に体験してもらいます。併せて中途採用も強化し、グループ全体の人材育成を図っていきたいですね。
概要
所在地 | 〒860-0801 熊本市中央区安政町1-2 |
---|---|
設立 | 2002年8月 |
業務内容 | 不動産賃貸事業、プロパティマネジメント(PM)、ビルメンテナンス(BM)、食品関連小売FC事業 |
従業員数 | 2,023人 |
役員 | 代表取締役/馬場英治 |
グループ会社 | (株)カリーノホールディングス、(株)カリーノ、(株)カリーノマネジメント、(株)カリーノファシリティーズ、(株)石原電設、(株)カリーノクリエイト、(株)カリーノビジネスサポート、(株)カリーノフードサービス、(株)プレネットシステムズ、(株)エーブル、(株)BILLION、(株)カリーノリアルエステート、(株)カリーノ企画 |
ホームページ | https://www.carino.co.jp/ |
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