「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
株式会社キューネット「DXに通じた『やすらぎの創造計画』進行中」代表取締役社長・西川尚希氏【トップインタビュー】
熊日プレジデント倶楽部─警備業界についてお聞かせください。
西川 警備業界は今、大きな変革期を迎えています。全国でデジタルインフラの強化や半導体関連産業の集積が進み、新工場の建設といった地方での大型プロジェクトが加速する中、県内でも、AIカメラの活用による警備業務の効率化や自動化などの新技術を導入したいという問い合わせが増えています。そのため、これらのサービスを提案できる専門技術を持った人材が求められています。
─労働環境改善に取り組まれていますね。
西川 2025年は労働環境のさらなる向上を目指し、社員の待遇改善を進めていきます。その一環として、給与のベースアップを実施し、社員が安心して働ける環境を整備します。また、この取り組みを持続的に行うため、サービスの質の向上を図りながら、料金体系の改定も検討しております。教育プログラムにも注力し、警備員がAIカメラなどの最新技術を活用しながら、多様なサービスをご提案できるスキルの習得を支援してまいります。これにより、社員一人一人が成長し、お客さまにより良いサービスを提供できる体制を整えていきます。
─現在、注力されていることは。
西川 DXの推進を加速させるため、新たに専門部署を立ち上げました。この部署の主な目的は、最新技術を活用して業務の効率化と品質向上を図ることです。例えば、AIを活用した業務ルーティンの最適化に取り組み、データに基づいて巡回や監視業務におけるルートや作業手順を構築しています。これにより、警備員が効率的かつ正確に業務を遂行し、お客さまに安心・安全をお届けしてまいります。また、AIカメラシステムの導入も進めており、リアルタイムでの異常検知や状況把握がより精度高くできるようになりました。このシステムはこれまでの監視業務を大きく変革し、お客さまの業務負担を軽減するとともに、より迅速で正確な対応を実現します。さらに、人材不足が深刻化している介護業界でもサービスを開始します。居室に設置したカメラ型見守りセンサーによるデータ分析を活用し、人的資源の最適化を図りながら、きめ細かな生活支援を実現します。今後もDXを通じて、お客さまの課題に真摯に向き合いながら、人の力を生かして解決できる領域に取り組んでまいります。お客さまのご要望に寄り添い、熊本の皆さまと共に安らぎを創造する新たなサービスを提供し続けることを目指していきたいと思います。
概要
所在地 | 〒862-0924 熊本市中央区帯山4丁目18-1 【電話】096(383)9111 |
---|---|
事業内容 | 法人向け機械警備、ホームセキュリティー、施設常駐警備、総合ビル管理、貴重品運搬、高齢者向け緊急通報システム |
設立 | 昭和46年8月 |
資本金 | 1億円 |
役員 | 代表取締役社長/西川尚希 代表取締役専務/稲葉義典 取締役/芦塚政光 西本康範 監査役/星原茂幸 |
総従業員数 | 2,800人(関連会社含む) |
関連会社 | 九州警備保障(株)、(株)クオリティライフ・コンシェルジュ、(株)エイシン、(株)シェヴ |
グループ関連 | (株)再春館製薬所、桜十字病院 |
ホームページ | https://www.qnet-sec.co.jp/ |
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