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くまさんグループ「半導体関連の工場 菊池市旭志に建設へ」代表取締役社長・白瀬嗣久氏【トップインタビュー】
熊日プレジデント倶楽部─グループ企業の「くまさんメディクス」では工場の増設や新設が続いています。
白瀬 くまさんメディクスは半導体製造装置をはじめとする産業機械を製造しています。昨年9月、大津町の「平川第2工場」の増設工事が完了し、10月に一部稼働を始めました。また来年8月の完成を目指して、グループで最大規模となる工場を菊池市旭志伊坂の国道325号沿いに建設します。同工場は敷地約2万平方㍍、2階建てで延べ床面積約1万2700平方㍍。投資額は土地代を除いて約30億円です。大きな投資ですが一部に経済産業省の助成金を活用できることになりました。従業員数や投資額、賃上げなどの条件があり、それらをすべてクリアしていたことから申請できたものです。申請書類を社内で作成したことも、管理業務の良い経験と実績になりました。完成すればグループで30カ所目の工場になります。
─半導体需要の状況はいかがですか。
白瀬 「まだ調整局面にある」といえるでしょう。生成AI向け半導体の需要が増えると予想しますが、その波がいつ来るかは分かりません。状況によっては新工場が完成しても、すぐにはフル稼働にはならないかもしれません。需要が増えてから土地を探していては間に合わないので、5年先、10年先を見据えた備えが必要だと考えます。
─熊本酸素にも新しい動きがあったそうですね。
白瀬 昨年3月、沖縄県でフロンガス再生事業を行う子会社「くまさん沖縄」を設立しました。それまで沖縄にはフロンガスの再生ビジネスはありませんでした。従来のままではフロンガス不足が懸念されており、環境保全と地球温暖化防止に貢献できればと考えました。「沖縄の企業とは競争しない」というコンセプトの下、回収や販売は地場企業にお任せし、再生に特化した業務を行っています。また、くまさんガス産業では新たに設けた建築部が順調です。
─今年はどんな年になりそうですか。
白瀬 半導体関連の調整局面がどう推移するか読めないところがあります。ただ、どういう状況になってもすぐに対応できる態勢は整えています。当社の社員は愛社精神が強く、新人に丁寧に教える文化が定着。そのおかげか、先輩や家族などから評判を聞いて入社を希望する人も多く、人材確保に不安はありません。顧客第一主義を掲げる中、それぞれの会社が取引先から良い評価をいただいていることが私の大きな喜びであり、誇りです。これまで通り力を合わせ、グループで頑張っていきます。
概要
所在地 | 〒861-5522 熊本市北区下硯川町2205 【電話】096(355)3321 |
---|---|
事業内容 | 高圧ガス製造販売および産業機器販売、半導体製造装置製造、医療用ガス販売、LPガス販売・施工 |
創業 | 大正7年5月 |
資本金 | グループ計1億5,000万円 |
役員 | 代表取締役社長/白瀬嗣久 専務取締役/鳥栖彰孝 常務取締役/久保勝則 取締役/白瀬久美子、白瀬裕久、白瀬景章、白瀬雅隆 常務執行役員/佐藤光秀、石川一馬、門内久哉 |
従業員数 | 1,663人(グループ計) |
支店・営業所 | 福岡(営)、有明(営)、久留米(営)、熊本東(営)、大分(事)、大津工場、大津南工場、ACC工場、川辺工場、テクニカルセンター、旭志工場、平川工場、菊池工場、合志工場(グループ含む) |
グループ企業 | 熊本酸素(株)、熊本医療ガス(株)、くまさんガス産業(株)、(株)くまさんメディクス、(株)エムアイティ、美笛軻蘇電子科技有限公司(上海・台湾)、(株)くまさん沖縄 |
ホームページ | https://www.kumasan.co.jp/ |
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