「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
熊本銀行「地域に愛され、頼りにされる銀行をめざす」取締役頭取・坂本俊宏氏【トップインタビュー】
熊日プレジデント倶楽部─昨年4月、頭取に就任されました。率直な思いをお聞かせください。
坂本 昨年7月に熊本・福岡・鹿児島の3会場で就任披露パーティーを開催し、延べ1500人ものお客さまに参加いただき、たくさんのお祝いや激励の言葉を頂きました。当行への期待の高さに、改めて身が引き締まる思いです。熊本は半導体関連企業の進出が活況を呈していることから、当行は22年に専門部署を立ち上げ、さまざまな資金需要やビジネスマッチングに積極的に対応しております。また、福岡銀行台北駐在員事務所に当行行員を派遣するなど、今まで以上に現地の情報収集や現地企業との関係構築に力を入れているところです。一方で、物価上昇や人手不足などの課題を抱える中小企業・個人事業主も少なくないことから、状況に応じた対応が必要となっています。当行では、お客さまの中長期的なゴールや課題を共有し、その実現や解決に必要なソリューション(問題解決方法)を提供する「ゴールベース型営業」を推進しており、法人営業では「本業支援の深化」、また、個人営業では人生の伴走者として「トータルライフコンサルティングの強化」に引き続き取り組んでいきます。
─DXを推進されていますね。
坂本 スマホで入出金明細照会や振り込みなどを安全、手軽にできる個人向けバンキングアプリは、利便性においてお客さまから高い評価を頂いております。事業者向けには、複数の銀行間にまたがる口座の管理や、決算書等のファイル授受、経営診断機能などを実装したポータルサイト「ビズシップ」が好評です。
─初任給引き上げや社宅の整備など、労働環境整備を進めておられるようです。
坂本 中長期的な観点から、"人財"の価値を引き出すことで企業価値を高める「人的資本経営」が重要と考えています。その中で、本年度から新卒入行者の初任給を引き上げて大手企業並みの水準にするとともに、ベースアップを2年連続で実施しました。また熊本市電「健軍交番前」電停そばに、店舗と社宅を併設した13階建てのビルを建設しており、25年度中に完成する見込みです。今後も行員が働きやすい環境づくりに努めていきます。
─地域振興活動も続けておられますね。
坂本 県内外12の市町村と包括連携協定を結び地域振興に取り組んでいます。また、昨年7月には熊本市中心部にある「熊本屋台村」の命名権を取得しました。これからも地域に愛され、頼りにされる銀行になれるよう頑張ります。
概要
所在地 | 〒862-8601 熊本市中央区水前寺6丁目29-20 【電話】096(385)1111 |
---|---|
設立 | 昭和4年1月 |
資本金 | 100億円 |
役員 | 取締役会長/野村俊巳 取締役頭取/坂本俊宏 取締役専務執行役員/山中満夫 取締役常務執行役員/北岡信二、上村 徹 非業務執行役員/成瀬岳人 |
役職員数 | 771人 |
支店等 | 70店(うち出張所1店) (令和6年3月31日現在) |
ホームページ | https://www.kumamotobank.co.jp/ |
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