「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
株式会社熊本コアミックス「新たな拠点『熊本マンガアーツ』オープン」代表取締役社長・持田修一氏【トップインタビュー】
熊日プレジデント倶楽部─新施設をオープンされました。
持田 昨年12月20日、熊本市中央区下通に「熊本マンガアーツ ギャラリー&シアター」がオープンしました。「オクロック熊本歌劇団」の新たな拠点となる劇場と、漫画をテーマにしたアートギャラリーを併設した複合エンターテインメント施設です。ギャラリーでは、若手クリエイターが漫画をベースに作り上げた多彩なアート作品やグッズを展示・販売しています。劇場は150席あり、歌劇団の定期公演のほか、今後は各種イベントの会場貸し出しなどでも活用していきます。この施設を、若い人たちの活動や作品を発表するエンターテインメントの情報発信基地にしたいですね。2月2日まで舞台「前田慶次 かぶき旅~戦国の花・細川ガラシャ~編」を上演していますので、ぜひお越しください。
─県立高森高校の「マンガ学科」での取り組みを教えてください。
持田 同校にマンガ学科が新設され、もうすぐ2年になります。昨年のオープンスクールには、県外からの見学希望者が多く訪れ、定員オーバーになるなど注目度の高さを実感しました。この人気を一過性のものにしないためには、漫画はもちろん、生徒のさまざまな才能を伸ばしていく必要があると考えています。そういう意味では、昨秋の県高校美術展でマンガ学科の生徒が最優秀賞1人、優秀賞4人、優良賞1人、佳作1人を受賞したことは非常にうれしい出来事でした。漫画分野では、「コアミックス九州国際まんが賞」サイレント部門で2年の生徒が優秀賞を受賞し、読み切りで誌面デビューを果たしています。ただ、生徒全員が漫画家になれるわけではありませんので、学業にしっかり取り組みながら、進学や就職についてもサポートします。また、県内の大学との連携も進んでおり、熊本から世界に羽ばたく若い才能の育成に寄与していきたいと思っています。
─「アーティストビレッジ阿蘇096区」の作家の活動状況は。
持田 高森町にある漫画と劇団の活動拠点で、米国やブラジル、インドネシアなど外国人9人と日本人4人が共同生活しながら創作活動をしています。「月刊コミックゼノン」やウェブマガジンで続々と漫画家がデビューしており、連載を持つ作家も出てきました。作家が外国人ということを内緒にしていますので、そうとは知らない読者も多いでしょう。最近は、海外の作家を日本でデビューさせる育成プロジェクトについて、海外から問い合わせや視察が増えました。今年は、台湾で「サイレントマンガオーディション」を開催する予定です。
概要
所在地 | 〒860-0808 熊本市中央区手取本町4-1 大劇会館7F 【電話】0967(63)1100 |
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事業内容 | 漫画雑誌・コミックス・書籍の編集・出版、デジタルコンテンツの制作・配信、ライセンス事業、アーティスト育成事業、飲食事業 |
設立 | 2018年10月 |
資本金 | 1,000万円 |
役員 | 代表取締役会長/堀江信彦 代表取締役社長/持田修一 取締役/渡邊慎之介 |
関連会社 | (株)コアミックス、(株)じぞう屋 |
ホームページ | https://kumamoto.coamix.co.jp/ |
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