「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
熊本トヨペット株式会社「提案力高め、地域に必要とされる企業へ」代表取締役社長・齊藤賢司氏【トップインタビュー】
熊日プレジデント倶楽部─自動車市場全体の動向と、御社の業績の推移について伺います。
齊藤 前年の段階では、コロナと半導体不足の影響がなくなり、メーカーの生産台数も堅調に推移すると予測していました。そうした中、4~9月の上半期はメーカーの認証問題による生産停止が響き、出荷台数が想定よりも減少しました。しかし、下期からは業界全体で回復基調となり、弊社としても通期では前年比で約110%程度、4000台前後の販売で増収増益を見込んでいます。2020年からトヨタディーラーで併売化が始まりましたが、23年度から外部コンサルタントを通じて「熊本トヨペット」の商談の型をつくる取り組みを進め、営業スタッフの提案スキルが高まった成果が表れ始めたように感じています。
─人的投資や設備投資も積極的に進めておられます。
齊藤 本年度中に14店舗中10店舗でサービス工場に空調設備を導入、来期中に残りの店舗への導入も完了します。併せて、6月の本店を皮切りに、既存店に順次、太陽光パネルを設置し、電気使用量や二酸化炭素(CO2)排出量の抑制を目指します。また3月までに、本店に急速充電器を1基設置するほか、1月中に全店舗で車両ナンバー認証システムを導入し、DX化の推進とともに、おもてなしの質の向上に努めます。人材育成の面では、今春から整備職育成社員制度により、高校生を採用します。入学金や学費を弊社で負担するだけでなく、給与や賞与も支給しながら2年課程の専門学校で学んでもらい、卒業後本格的に整備士として働いていただく仕組みです。これらに加え、今後は外国人採用も増やしていく必要があると考えます。
─地域貢献活動にも熱心ですね。
齊藤 弊社の環境保全活動「ふれあいグリーンキャンペーン」の一環で昨年4月、阿蘇市の「阿蘇大観の森」にモミジとサクラの苗木を植えました。以前は苗木を提供するだけでしたが、今回初めて社員が植樹に参加しました。損害保険ジャパン熊本支店様、水俣芦北森林組合様と協定を結び、11月にも水俣市の山林で植樹を実施しました。こうした活動を通じ、カーボンニュートラルに近づけていきたいですね。
─新年の抱負をお願いします。
齊藤 ディーラーとしての提案力の磨き上げと、地域の皆さまに必要とされる取り組みの両輪で進めていくことが重要です。イベントなどを通じてお客さまに喜んでもらうことに加え、トヨペットをより広く知っていただくことで、"100年企業"を目指していきたいと思います。
概要
所在地 | 〒860-0824 熊本市南区十禅寺2-2-5 【電話】096(353)5111 |
---|---|
設立 | 昭和31年9月 |
事業内容 | ・トヨタ車の新車販売 ・U-Car(中古車)販売 ・自動車の整備、点検修理 ・自動車関連部品用品販売 ・保険代理業(損害保険) ・通信事業(au携帯電話など) ・JAF入会受付 ・TS CUBIC CARD入会受付 |
資本金 | 5,000万円 |
従業員 | 291人 |
役員 | 代表取締役会長/齊藤文夫 代表取締役社長/齊藤賢司 取締役相談役/齊藤直信 常務取締役/月田秀一 取締役/中山英治 |
ホームページ | https://www.kumamototoyopet.com/ |
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