「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
株式会社熊本放送「自社制作番組を充実させ ニュースも強化」代表取締役社長・坂口洋一朗氏【トップインタビュー】
熊日プレジデント倶楽部─昨年のトピックを教えてください。
坂口 10月5、6の両日、熊本市の花畑広場一帯でRKKまつりを開催しました。飲食ゾーンなどを拡大し、約1万平方㍍の会場に、「水曜だけど土曜の番組」や「週刊山崎くん」「とんでるワイド」といったテレビやラジオの人気番組をテーマにしたものなど60を超えるブースが並びました。番組オリジナルグッズや地元企業とタイアップしたコラボ商品も販売。俳優の宮崎美子さんら多彩なゲストに来ていただき、当社のアナウンサーも加わった手づくり感満載のイベントで、2日間で過去最高の約15万人にお越しいただき大盛況でした。
─ラジオのFM転換については。
坂口 2028年度をめどにAMを停波してFMに転換する計画です。AMは都市ノイズに弱いという側面があり、熊本市の中心部など大きなビルが立ち並ぶ環境では聞こえづらくなります。総務省の指導の下、現在、実証実験をやっていて、昨年2月から荒尾市中継局のAMを停波しています。リスナーの方からご意見を募っているところで、今後も実証実験を何カ所かでやっていきます。また、ラジオ、テレビに加えてインターネットでのニュース配信にも力を入れています。JNN系列全体で取り組む「TBS NEWSDIG」という配信サイトがあり、放送局の特性を生かして、より早く正解に、情報やニュースを伝えることに力を入れたいと思っています。
─ユーチューブなどの動画配信についてはどう思われますか。
坂口 面白いとは思います。ただ、やはり玉石混交といいますか、フェイク(偽物)的なものも結構あるようです。その点、放送局が出していく情報は信頼性があるものなので、そこが違うところでしょう。例えば熊本で災害があった場合、いち早く現場に駆け付けるのは放送局であり新聞社であるわけで、そこから発する情報はSNSにはない力があると思います。
─今後の抱負を聞かせてください。
坂口 テレビでは、自社制作番組の「ゲツキン」や「週刊山崎くん」「水曜だけど土曜の番組」といったそれぞれの番組のコンセプトを明確にし、充実させます。「ゲツキン」は各界のコメンテーターに詳しく解説していただき、熊本の今を厚く、熱くお伝えするなどニュース強化を図ります。放送、通信業を支えるために新規事業にも取り組みたいと考えています。ただ、ニュースや情報をいち早く、正確に伝えるのが報道機関の使命であり、放送局の信頼性はそこによって立つものです。やはりニュースには力を入れていきたいですね。
概要
所在地 | 〒860-8611 熊本市中央区山崎町30 【電話】096(328)5511 |
---|---|
事業内容 | 民間放送事業(ラジオ・テレビ) |
設立 | 昭和28年7月 |
資本金 | 1億円 |
役員 | 代表取締役社長/坂口洋一朗 常務取締役/伊藤博信、浦谷英明 取締役/紫垣正矢、松内隆典、佐藤雄一、森本康裕 |
従業員数 | 116人 |
支社 | 東京支社、大阪支社、福岡支社 |
関連会社 | (株)RKKメディアプランニング 熊本産業文化振興(株) (株)エヌ・アイ・ケイ (株)ジェイ・ムーブ |
ホームページ | https://rkk.jp/ |
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