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学校法人銀杏学園熊本保健科学大学「高い専門性を備えた医療人の育成めざす」学長・竹屋元裕氏【トップインタビュー】
熊日プレジデント倶楽部─今年4月、公衆衛生看護学専攻科を開設されるそうですね。
竹屋 九州の大学では初めてとなる保健師養成の専攻科を開設します。対象は看護師免許を取得した(見込みを含む)4年制の大卒者または卒業見込み者などで、定員20人。1年課程で保健師に必要な専門知識や技能を、実践を通じて学びます。これまでは学部教育の中で看護師教育に加え保健師教育を実施していましたが、単位数の増加に伴いカリキュラムが過密化したことが課題となっていました。そこで2課程を分離して学部は看護師課程のみの教育体制とし、保健師課程は専攻科として立ち上げることにしました。近年は生活習慣病対策や在宅医療へのニーズが高まって地域包括ケアが推進されており、保健師にはより高度な知識や技術が求められます。新設の専攻科では、1年間の修学でプロフェッショナル養成のための質の高い教育を実践します。
─昨年はキャリア教育研修センターの認定看護師教育課程の改編もされました。
竹屋 これまでは指導者と実習施設の確保が難しく、脳卒中看護分野と認知症看護分野を隔年で開講していましたが、昨年度から同時開講にしました。認定看護師教育で脳卒中看護分野を開講しているのは国内で本学のみで、東北地方や関西地方、中国地方など全国から志の高い学生が集まっています。また2023年5月には、福岡脳神経外科病院と「脳卒中看護分野の認定看護師教育のための包括連携協定」を締結しました。同病院を"福岡キャンパス"と位置付け、脳卒中看護の主要部分で実習協力をいただいています。
─リハビリテーション教育の一環で自治体や高校との連携強化が進んでいます。
竹屋 22年に設置した健康・スポーツ教育研究センターが県内の自治体と連携し、住民の健康増進を支援しています。阿蘇市では同市、阿蘇中央高校と健康寿命延伸に向けた包括協定を結んでおり、年2回の体力測定に協力するほか、高校生と本学の学生による運動の継続実態などに関する電話調査も実施します。水上村では、陸上選手などの合宿時にフォームや筋力、乳酸値などを測定。そのデータの解析結果を基に栄養価を考慮した食事を提供するなど、スポーツリハビリテーションの知見を生かしたサポートをしています。
─今年の抱負をお聞かせください。
竹屋 少子化が進む中、10年、20年後も選ばれる大学を目指し、保健師や認定看護師など高い専門性を備えた医療人を育成します。リハビリの活動領域を広げ、人々の健康維持、予防にも貢献したいですね。
概要
所在地 | 〒861-5598 熊本市北区和泉町325 【電話】096(275)2111 |
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設立 | 平成15年4月 |
大学 | ○保健科学部 医学検査学科、看護学科、リハビリテーション学科(理学療法学専攻、作業療法学専攻※、言語聴覚学専攻)※2025年度より改称 ○大学院(修士課程) 保健科学研究科保健科学専攻(臨床検査領域、看護領域、リハビリテーション領域) ○助産別科 ○公衆衛生看護学専攻科(2025年度新設) ○キャリア教育研修センター(認定看護師教育課程、特定行為研修課程) |
ホームページ | https://www.kumamoto-hsu.ac.jp/ |
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