「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
株式会社熊本ホテルキャッスル「熊本の魅力を届け 世界に誇れるホテルに」代表取締役社長総支配人・奥地大祐氏【トップインタビュー】
熊日プレジデント倶楽部─社長交代を含む新体制になりました。
奥地 当ホテルは昨年6月24日の株主総会で、国内外46拠点でホテルやレストラン、結婚式場を運営するプラン・ドゥ・シー(東京、PDS)と資本業務提携を結びました。私自身、PDSから新社長として着任しました。ご存じの通り、熊本ホテルキャッスルは1960年創業の歴史あるホテルです。その伝統を引き継ぎつつ、新たな改革を進める責任の重さを痛感しています。私は2003年にPDS入社後、大阪府や福岡県などの事業所で責任者を務め、ウエディング、宿泊事業を中心に経験を積んできました。今回の提携により、PDSからは取締役副総支配人の青山佳史、さらに専門スタッフ数名が派遣され、既存社員と共に新体制を構築しています。
─宿泊や宴会などの業況は。
奥地 昨年3月期決算で5期ぶりの黒字転換となり、業績は回復基調にあります。特に、宴会の需要はコロナ以前の水準に近づいており、ホテル全体の収益に大きく貢献しています。ただ依然として、債務超過の課題を抱えています。これを克服するために、PDSとの提携を通じ、改装による宿泊価値の向上やブライダル事業の強化、料理部門のリブランディングなどを進めています。
─インバウンドの取り込みに向けた計画についてはいかがですか。
奥地 TSMCの進出で熊本への注目が高まる中、海外観光客へのアプローチを強化しています。オンライン上にある旅行代理店OTA(オンライン・トラベル・エージェント)を活用するなどして、ホテルや周辺地域の魅力を海外に向けて発信しています。中でも台湾市場に力を入れており、現地の旅行会社と連携して受注も始まっています。
─新年の抱負をお願いします。
奥地 今年は”新しい熊本の迎賓館”としての役割をさらに強化する重要な年です。レストラン回りやチャペルなどの改装に加え、屋上スペースの活用などを数年にわたって計画し、若年層やインバウンド客の取り込みに力を注ぎます。また、PDSが日本で広めたとされる本格的なバスクチーズケーキを「ダイニングキッチン九曜杏」で提供開始しました。評判のケーキを多くの方に味わっていただきたいですね。将来的には「王道と革新のニュークラシックホテル」を掲げ、熊本から世界に誇れるホテルを目指します。社員はもちろん、熊本の皆さまとワンチームとなって、国内外のお客さまに熊本の魅力を届け、地域と共に成長していきたいと考えています。
概要
所在地 | 〒860-8565 熊本市中央区城東町4-2 【電話】096(326)3311 |
---|---|
事業内容 | ホテル業、政府登録ホテル |
設立 | 昭和35年4月20日 |
資本金 | 1億円 |
役員 | 代表取締役社長 総支配人/奥地大祐 取締役 副総支配人/青山佳史、緒方 孝 取締役/上野景昭、吉村浩平、長野和男、出田敬雄、古荘貴敏、本松 賢、藤井章生、久我彰登、上野 淳、内山秀成、與縄義昭、沖田恭昭 監査役/甲斐隆博、上村徹、佐藤敏郎 |
従業員数 | 314人(2024年12月1日現在) |
館外店舗 | 「キャッスル ワールド」(鶴屋百貨店内) |
ホームページ | https://www.hotel-castle.co.jp/ |
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