「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
有限会社桑原モータース「車のアフターマーケット支え 社会貢献を」代表取締役・桑原啓輔氏【トップインタビュー】
熊日プレジデント倶楽部─御社の沿革と事業内容、近年の業績などを教えてください。
桑原 祖父が1964年に八代市日奈久で整備工場を創業し、父の代でスズキアリーナ店として自動車販売をスタートさせました。私は10年ほど前に入社後、昨年6月、代表に就任しました。役員となってから徐々に店舗を増やし、現在は八代市内2店舗、大津町と熊本市のそれぞれ1店舗で、未使用車、新車を中心に販売しているほか、コーティング専門の「Keeperプロショップ」やレンタカー専門店なども展開しています。スタッフの平均年齢が30歳と若く、SNSを活用したPRによる集客効果が表れていることや、人材育成を通じたセールス力の向上などが奏功し、販売台数、売上高とも順調に伸びています。
─昨年9月にオープンしたKBMサブスクドライブの概要と反応は。
桑原 2019年に八代ハーモニーホール店で始めたマイカーリースの仕組みが軌道に乗ってきたことで、その形に特化し、以前から計画していた熊本市東区健軍本町に出店しました。保険や税金、車検代なども込みで月々1万円から新車の軽自動車に乗れて、固定費の抑制につながるため、若い方から高齢者の方まで客層は幅広いです。月平均のご成約は30台前後と想定通りの販売数で推移しています。新車価格が軒並み上がっていることや物価高の影響もあり、費用を抑えつつ、高機能で安全性能の高いモデルに乗りたいというニーズにお応えできていると思います。
─今年も新店舗がオープンしますね。
桑原 熊本市東区に約4千平方㍍の用地を取得。総工費4億円程度の規模で、12月にオープンさせる予定です。こちらは中古車をメインに、年間で1000台程度を販売する計画です。
─今後の抱負をお聞かせください。
桑原 後継者問題を抱える整備事業者を吸収合併し、事業を広げていきたいと考えています。今後5~10年の間に全国各地に拠点を設け、車両在庫の拡大や人材確保を進めながら、売上高1千億円規模の整備事業ネットワークをつくりたいですね。自動車販売業界全体で高齢化が進み、廃業する業者が増えればユーザーにとって不利益となります。そうした部分を引き受けることで、お客さまのカーライフをトータルでサポートしていく会社でありたいですね。自動車産業は日本を支える重要な基幹産業であり、今後も事業拡大の可能性を感じています。関わるスタッフの社会的地位も高めながら製造以降のアフターマーケットを支え、社会に貢献することを目指します。
概要
本社所在地 | 〒869-5137 八代市日奈久浜町144-5 【電話】0965(38)0111 |
---|---|
設立 | 1964年5月 |
事業内容 | 新車・中古車販売、車検・整備・板金塗装、陸運局指定民間車検工場、リース車両の取り扱い、保険代理店業務、カーコーティング事業 |
資本金 | 300万円 |
役員 | 代表取締役/桑原啓輔 |
従業員数 | 50人(2024年12月時点) |
店舗 | スズキアリーナ八代、スズキアリーナ菊陽大津、フラット7八代古閑中タウン、KBMサブスクドライブ |
ホームページ | https://kuwabara-motors.com/company/ |
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