「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
株式会社湖池屋九州阿蘇工場「ポテトチップスなど好評 生産体制強化」工場長・脇淵健二氏【トップインタビュー】
熊日プレジデント倶楽部─商品の売れ行きは。
脇淵 ポテトチップスをはじめ味や品質にこだわった高付加価値の商品が好評で、コンビニやスーパーでの売れ行きも伸びています。当工場は九州唯一の生産拠点で、約30種類のお菓子を製造しています。昨年7月からは従業員のシフトを2直から3直に、稼働を15時間から20時間に増やすことで生産体制を強化しました。生産能力は、従来の年間5000万袋から、1・4倍の7000万袋に上がっています。ただ、既存工場の生産力では需要に対応できなくなってきたため、岐阜県に中部工場を建設中です。年内の稼働開始を目指しています。
─サントリー九州熊本工場とのコラボレーション企画はいかがでしたか。
脇淵 昨年9月6~8日、熊本市中央区の花畑広場で「熊本生ビール祭り! 100円ビールフェス」が開かれ、当工場として初めて参加しました。特設ブースを出展して「プライドポテト 日本の神業 くまもとあか牛」を100円で提供したところ、行列ができるほどの人気で、3日間で6000袋を完売しました。このポテトチップスは熊本県産あか牛を使った期間限定商品で、阿蘇の世界文化遺産登録を後押しすることを目的に、販売1袋当たり1円を県に寄付します。イベントに参加した社員たちにとっては、消費者と直接触れ合う貴重な機会にもなりました。
─工場見学の状況はどうですか。
脇淵 連日多くの申し込みを頂いています。ここでは製造工程を見学できるほか、建物の一画に設けた体験ルーム「湖池屋GOGO!ファクトリー」で8種類の味のパウダーをブレンドして好みの「マイポテチ」を作ることができます。昨夏には工場稼働3周年を記念して、益城町復興まちづくりセンター「にじいろ」で出張マイポテチ体験イベントを実施しました。普段は小学4年生以上を見学対象としていますが、この日は年齢制限をなくし、小さい子どもさんにも数多く参加いただきました。今後も地域との交流を通じて、「熊本に湖池屋あり」と知ってもらえるよう努めます。
─太陽光発電を導入されたそうですね。
脇淵 地球温暖化を抑制する脱炭素の取り組みの一環として昨年6月、自家消費型太陽光発電システムを導入しました。年間発電量は約106万㌗時を想定。このうち自家消費量は約81万㌗時で、当工場の年間電力消費量の約3割を賄います。余剰電力は約25万㌗時、二酸化炭素(CO2)排出削減量は454㌧を見込んでいます。この他にも廃棄物のリサイクルや節水・湛水などにも取り組んでいます。
概要
所在地 | 〒861-2241 上益城郡益城町宮園二ノ迫1024 【電話】096(289)7590 |
---|---|
本社所在地 | 〒175-0094 東京都板橋区成増5丁目9-7 【電話】03(3979)2115(代表) 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6丁目17-11 JPR原宿ビル8階 |
事業内容 | 菓子・スナック事業、乳酸菌事業 |
創業 | 1953年 |
設立 | 1958年1月 |
資本金 | 22億6,900万円 |
代表者 | 代表取締役会長/小池 孝 代表取締役社長/佐藤 章 |
従業員数 | 1,015人(グループ全体、2024年3月末現在) |
ホームページ | https://koike-ya.com |
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