株式会社コスギ不動産ホールディングス「『顧客サービスの最大化』へ事業を推進」代表取締役社長・小杉周司氏【トップインタビュー】

─阿蘇市の「阿蘇ハイランドリゾート」が昨年リニューアルしましたね。

小杉　昨年3月にクラブハウスが完成し、ベーカリーショップや阿蘇のお土産を集めたセレクトショップを新設しました。東京ドーム約21個分の広大な敷地に、宿泊施設のほか、温泉、サウナ、ゴルフ場、乗馬、バーベキュー場、プールや足湯、ドッグランなどを備えています。宿泊施設は、自然を満喫できるグランピングテントやトレーラーハウス、木のコテージ、一室4人まで泊まれるロッジ、車中泊ができるRVパーク、ペットと泊まれる部屋などを用意し、家族やグループでさまざまな楽しみ方ができる総合アウトドアリゾートとしてご利用いただいています。サステナブル(持続可能)な取り組みを大切にし、自然環境の保全に配慮した施設になりました。

─昨年設立された「みらいコネクト」とは、どのような会社ですか。

小杉　医療介護人材に特化した人材派遣会社です。人材不足の状態が続いている業界であることから、県内5カ所に認知症グループホーム「かいごのみらい」を運営している経験を生かし、お役に立ちたいと考えました。外国人技能実習生や特定技能外国人の就労支援・派遣、教育・訓練にも取り組んでいきます。

─不動産事業で新たな計画はありますか。

小杉　合志市に今春、御代志支店を開設する予定です。熊本電鉄御代志駅南側の再開発に伴うもので、肥後銀行御代志支店の隣になります。この地域は人口増加が著しく、宅地を中心に開発が進んでいるため、土地活用のコンサルタントとしてお役に立ちたいと思います。また、賃貸仲介大手・大東建託リーシングの「いい部屋ネット」と連携した店舗は、熊本店、健軍店に続く熊本市内3店目となる西熊本店を今年オープンさせ、主にJR熊本駅周辺の賃貸物件の仲介に力を入れていきます。

─将来に向けて人材開発に熱心に取り組んでおられるようですね。今年はどんな年にしたいですか。

小杉　3年前から事業に特化したスキル習得のための勉強会や外部コンサルタントの導入などに力を入れてきました。グループ会社のコスギ不動産リーシングと熊本ファシリティでは、昨年10月に社員が執行役員社長に昇格しました。今年はグループ全体で「顧客サービスの最大化」をテーマに掲げ、DXに積極的に取り組みます。社員が働きやすい職場づくりに努め、お客さまに「コスギ不動産に頼んでよかった」と思ってもらえる企業を目指します。