「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
株式会社小竹組「信用と信頼で地域と共に発展する企業に」代表取締役社長・江越征記氏【トップインタビュー】
熊日プレジデント倶楽部─2024年度の業績は好調だったようですね。
江越 売上高は前年度実績を大幅に上回ることができ、過去最高を記録しました。現在、熊本地区は建設バブルともいうべき状況を呈しています。TSMCの影響があるかもしれませんが、当社は民間の案件から公共工事までさまざまな仕事をさせていただきました。また、鹿児島支店(出水郡長島町)の頑張りも功を奏しています。
─建設業界の現況をお聞かせください。
江越 人手不足の中、資材の高騰は依然高止まりしたままです。また、2024年問題に伴う時間外労働の上限規制もあって人手不足に拍車が掛かり、業界を取り巻く状況は大変厳しいですね。
─昨年は創業100周年の節目でした。
江越 11月15日に丸100年を迎えました。これからも変わらず、粛々と真面目に堅実かつ丁寧な仕事を続けていきたいと思います。こうした継続性が、先人から受け継いできたお客さまと地域社会の信用・信頼をつなぎ止め、企業の生き残りにもつながっていくと考えています。
─セレモニーは今年行うそうですね。
江越 2月21日に社員や株主、定年退職者のほか、取引業者の「竹友会」の方々など、どちらかといえば内輪の皆さまを中心に、感謝の集いを開催したいと思っています。そのとき、会社の歴史と業績をまとめた小冊子「小竹組100年の歩み」を配布する予定です。ゲストには、共に熊本県出身で東京芸術大学を卒業したバイオリニストの瀬﨑明日香さんとソプラノ歌手の赤池優さんを迎え、演奏と歌で花を添えていただく予定ですので、皆さまには楽しんでいってほしいと思います。それから、記念品に選んだ品は輪島塗や天草陶器で、輪島塗は当社の創業者が石川県出身というご縁もあります。また、輪島塗には能登地方の地震・豪雨災害への間接的支援、天草陶器には地場産業の振興支援という思いも込めました。100周年の行事を社会貢献にもつなげようと考えた次第です。
─今年の抱負、今後の展望をどうぞ。
江越 安全第一に良い仕事をし、社員と地域社会に還元できるようにしていかなければなりません。事故がなく、健康的で毎日楽しく仕事ができる職場づくりにも努めます。社員を大切にし、その子どもたちが親の仕事を自慢できる会社でありたいものです。今年も新卒を数人採用する予定ですが、額に汗して働けば、その結果が地域社会に形として残る―。そんな物づくりの喜びや建築の夢を若手社員に伝えていけたらと思っています。
概要
創業 | 大正13年11月15日 |
---|---|
設立 | 昭和19年5月22日 |
事業内容 | 総合建設業 |
資本金 | 7,300万円 |
社員数 | 56人 |
所在地 | 〈本社〉 〒862-0971 熊本市中央区大江4丁目13-20 【電話】096(366)2111 〈鹿児島支店〉 〒899-1301 鹿児島県出水郡長島町蔵之元3455 【電話】0996(88)5058 |
関連会社 | 大堂開発株式会社 〒861-3107 上益城郡嘉島町大字上仲間394-7 【電話】096(237)3311 |
ホームページ | https://kotakegumi.co.jp |
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