「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
株式会社サイバーレコード「上場に向け、基礎を見直し成長を加速」代表取締役・増田一哉氏【トップインタビュー】
熊日プレジデント倶楽部─東京の投資ファンドが出資する企業グループへの参画が昨年話題を呼びました。
増田 7月にミダスキャピタルから資本参加を受けました。ミダスが私の持つ当社株を10%買い取り、残りの株式も私と共同で設立したファンドに移管。これによりサイバーレコードはミダスの投資先であるミダス企業群の一員となりました。参画する15社中、地方企業は唯一です。リユースサービスの「バイセル」やゲームセンターなどを運営するエンターテインメント企業「GENDA」といった勢いある優良企業が並ぶ中、「あのミダスが地方企業に出資した」と、一時ネットがざわつきました。
─ミダスの出資を受けた理由は。
増田 投資先に、エンゲージメントと呼ばれる企業価値が向上する提案を積極的に行うファンドだからです。毎月、投資先の代表がリアルで集まり、経営についての会議が行われます。私も月に一度上京していい意味で刺激を受け、経営者としての勉強をさせてもらっています。ミダス企業群への参画を機に、2027年の東証グロース上場に向けてのIPO(新規公開株)を目標としています。上場で得た資金でM&A(企業の合併・買収)を仕掛け、中期計画の最大目標として掲げた、31年までに時価総額1千億円企業を目指します。既に専任の人材を雇ってM&Aチームを結成し、情報収集などM&Aの準備をしています。
─社内体制も整備していると聞きます。
増田 Amazonや博報堂での勤務経験者や監査法人の公認会計士といった経歴の持ち主を数人、熊本で役員、CXO(Chief×Officer)として現地雇用しました。単身赴任者もいれば、家族で熊本に引っ越してきた役員もいます。この役員らと新しいサービスを組成し、現場作業の基礎を見直しています。その一例が新たなビジネス手法「人の生産管理」の導入です。まず、全スタッフの業務行動・対話をモニタリングして解析。そこから優秀な人材のパターンをあぶり出し、皆にお手本として業績が上がる行動や営業トークの規範を示します。今後はAIツールを入れて生産効率の向上を図り、さらなる売り上げアップとコストカットを目指します。
─今年の抱負をお聞かせください。
増田 2月27日に熊本県、熊本市と連携し大規模ビジネスイベントを開催します。その中で「FIVE RINGS」という熊本発のビジネスカンファレンスを行う予定です。当社が指針に揚げる「挑戦にあふれる地域を創り続ける」という考えの下で、起業家やビジネスパーソンがより世界に飛躍する機会を創出していきたいですね。
概要
所在地 | 〒860-0833 熊本市中央区平成3丁目23-30-4F |
---|---|
設立 | 2008年8月1日 |
業務内容 | ECサイト運営代行 ネット通販コンサルティング SaaS事業 個人版、企業版ふるさと納税受託事業 企業版ふるさと納税ポータル事業 |
従業員数 | 265人 |
ホームページ | https://www.cyber-records.co.jp/ |
https://www.instagram.com/cyber_records/ |
|
tiktok URL | https://www.tiktok.com/@cyber.records |
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