「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
サントリー株式会社九州熊本工場「お客さまとの接点を増やし『熊本を元気に』」工場長・高尾修司氏【トップインタビュー】
熊日プレジデント倶楽部─昨年9月に工場長として赴任されました。熊本の印象は。
高尾 熊本は従業員も含めて非常に地元愛が強い土地柄で、さまざまな場所で弊社を応援してくださっている雰囲気を感じています。当工場で生産している「ザ・プレミアム・モルツ」や「サントリー生ビール」に対しても「県産酒」としての認知度が高まっていると思います。個人的に九州に住むのは初めての経験ですが、都市部から自然豊かな郊外地区までが近く、住みやすい環境ですね。ビール市場は厳しい状況ですが、昨年よりも飲食店の消費量が少しずつコロナ以前の水準に戻っている感触があります。九州全体で見ればまだ伸びる余地があります。大きな消費地である福岡エリアも視野に入れながら、認知度をさらに高められるよう、力を入れたいと考えています。
─地域共創活動についても以前から力を入れておられますね。
高尾 「水と生きる」というコーポレートメッセージを掲げています。22年前の工場操業時から、熊本の宝である地下水を使わせていただいていることに感謝の思いを持って「天然水の森」活動を継続してきました。また、地域の小学校の皆さんと一緒に稚鮎の放流をしているほか、「水育」と題した出張授業や、中学生の職場体験の受け入れなど、教育機関や行政と一緒になってさまざまな活動をしています。こうした取り組みをしていることをより広く認識していただき、近隣自治体に限らず、県内でもさらに機会を増やしていければと考えています。
─今年の展望と抱負についてお聞かせください。
高尾 原材料の調達価格やエネルギー等の資源価格の高騰によって、ビール事業は厳しい状況が続いています。こうした中でも、良い製品を作って皆さまにお届けすることは大前提です。全社的に推進している業務変革の一環として、DX化や自動化、省力化に積極的に取り組みます。また、昨年7月の当工場の「天然水の見学ツアー」リニューアルに続き、今年はビールの見学でもリニューアルを実施する予定です。展示や映像などを作り手の思いがより伝わる内容にすることで、ものづくりの楽しさも知っていただけたらと思います。また、各種イベントにも積極的に参加して一般のお客さまとの接点をこれまで以上に増やして、私たちが目指す「熊本をもっと元気に」という目標の実現に近づけたらと考えています。
概要
本社所在地 | 〒135-8631 東京都港区台場2-3-3 |
---|---|
事業内容 | ビール事業、スピリッツ事業、ワイン事業、及び、ビール類・スピリッツ・ワインなどの国内酒類販売 |
創業 | 2022年 |
資本金 | 150億円 |
役員 | 代表取締役社長/鳥井信宏 |
従業員数 | 約3,000人 |
関連会社 | サントリーホールディングス(株)、サントリー食品インターナショナル(株)、サントリーフーズ(株)、サントリービバレッジソリューション(株)、サントリープロダクツ(株)、サントリーウエルネス(株) ほか |
ホームページ | https://www.suntory.co.jp |
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