「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
株式会社SYSKEN「創立70年を機に新しい事業へチャレンジを」代表取締役社長・上村幸太郎氏【トップインタビュー】
熊日プレジデント倶楽部─昨年4月、社長に就任されました。
上村 NTT西日本から日本コムシスを経て、出身地の熊本に久しぶりに戻ってきました。関西に赴任していた頃も熊本弁で通すほどの熊本びいきでしたので、SYSKENの社長として地元に戻ってこられたことを何よりうれしく思っています。4月の着任時は能登半島地震の被災地復興支援の真っただ中でした。災害直後に第一陣が熊本、大分、宮崎の各拠点から現地に向かい、延べ100人を超える社員が電柱や電線の仮復旧の支援に従事。通信インフラ工事を担う会社の使命として災害復旧支援は欠かせない業務ですが、過酷な状況でも嫌な顔ひとつせず頑張ってくれました。そのような社員を誇りに思うと同時に、感謝の気持ちでいっぱいでした。
─2025年度は中期ビジョンの最終年ですね。
上村 次期の中期ビジョンをいかに策定するかが今一番の課題です。これまで収益の多くをNTTグループの仕事に頼ってきましたが、経営安定のためにも、もう一つの柱となる事業を確立することが次期ビジョンの目標です。
─今年、創立70年を迎えられます。
上村 70年の節目ですが、弊社は社員の平均年齢が若く、皆元気なので、一足飛びに100周年を見据えた経営のかじ取りをしたいと考えています。その前提条件として柱となる事業の確立を目指します。礎となるのはやはり人なので、人材教育にも力を入れていきます。例えば、工事現場を管理する現場代理人の役割を明確にして資格取得を奨励するなど、人材育成の仕組みづくりに取り組んでいきたいですね。
─ボランティア活動として長らく阿蘇の野焼きを続けておられます。
上村 会社創立50周年を記念して始めた阿蘇の草原を維持する野焼きボランティアも今年で20年目を迎えました。阿蘇は〝熊本の宝〟です。熊本県人の1人として、その草原はなんとしても残していかなければならないと思っています。阿蘇の大地に染み込んだ水は長い時間をかけて浸透し、熊本県民の飲み水になっているそうですが、地下水をかん養する能力は草原の方が森林よりも優れていると聞きます。熊本の水を守る一助として引き続き、野焼きに参加していきたいですね。
─今年の抱負をお聞かせください。
上村 創立70年を機に、リスタートのつもりで新しいことに挑戦する年にしたいと思います。プライベートでは、ゴルフに再チャレンジするつもりです。
概要
所在地 | 〒860-0832 熊本市中央区萩原町14-45 【電話】096(285)1111 |
---|---|
事業内容 | 電気通信工事業 |
設立 | 昭和29年9月 |
資本金 | 8億100万円 |
役員 | 代表取締役社長/上村幸太郎 取締役 常務執行役員/古川勝法 取締役 執行役員/村上一成、大我毅志、 岡園勇治、大塚道隆 取締役(非常勤)/古堅一成 常勤監査役/赤星昭典 監査役(非常勤)/真下 徹 |
従業員数 | 711人 支社・支店 福岡、佐賀、熊本、大分、宮崎、鹿児島、関西 |
グループ会社 | (株)SYSKENテクノ、(株)Denzai (株)システムニシツウ、河崎冷熱電機(株) |
ホームページ | https://www.sysken.co.jp/ |
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