「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
株式会社新星「設備業の将来見据え、若手人材育成に注力」代表取締役社長・山本健吾氏【トップインタビュー】
熊日プレジデント倶楽部─社長就任から約1年がたちました。
山本 あっという間でした。最初の1カ月はあいさつ回りで終わり、以降は社長職の引き継ぎと営業に注力。自分がやりたいことの3分の1もできませんでした。今後はやるべきことに優先順位を付けて社長業務にまい進していきます。
─昨年の業況を教えてください。
山本 2024年7月期決算は、売上高および営業利益共に昨年同月比でほぼ横ばいでした。近年は資材の高騰や人件費、光熱費の値上がりが続きコストを圧迫しているほか、資材の在庫が不足し、工期がずれ込んだ現場もありました。当社は、総合設備業として電気工事、空調工事、給排水工事を手掛けています。内訳は電気が6割、空調・給排水が4割といった状況ですが、できれば空調・給排水を増やして5割まで引き上げたいですね。最近は、宿泊施設やマンション、物流倉庫関連の依頼も増えており、今期の業況も順調に推移。前期並みの売り上げを見込んでいます。
─業務のDX化の進捗は。
山本 業務効率化と働き方改革を図ろうと、社用スマートフォンと情報共有アプリを導入し、現場のスケジュール管理や各種連絡、日報に活用しています。当初は社員に戸惑いもありましたが、慣れてくると業務のスピード感が増しました。社員は現場に出ることが多く、特に申請・承認関連はスムーズに進むようになりました。
─採用活動と人材育成に力を入れておられますね。
山本 建設業の労働人口が減少していく中、人材確保と育成は最優先課題の一つです。当社のことを広く知ってもらおうと、就職セミナーに積極的に参加しているほか、ウェブやCMを使った情報発信に取り組んでいます。地元プロスポーツチームのロアッソ熊本や熊本ヴォルターズのホームゲームに看板広告を掲示しているのもその一環です。近年、工業系の専門学校では電気や機械関連の学科が縮小傾向にあり、業界への就職間口が狭まっています。高卒の若年層を迎えるに当たって、これまで以上に人材育成に力を入れる必要性を感じており、社会人としての常識やマナーなど初歩から学べるよう育成プログラムの構築を進めています。併せて、ベテラン社員の知識や経験を次世代にしっかりと伝えていきたいですね。前社長が培ってきた「取引先への目配り、気配り、心配り」、創業以来の基本方針である「御取引先さまとの和」「堅実経営」を継承しながら、新しいことにも着手していきます。
概要
所在地 | 〒861-8044 熊本市東区神園2丁目1-1 【電話】096(380)1188 |
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事業内容 | 電気設備工事、電気通信工事、空調・給配水・衛生設備工事、水道施設工事、消防施設工事 |
設立 | 昭和48年3月1日 |
資本金 | 3,100万円 |
役員 | 取締役会長/山本盛重 代表取締役社長/山本健吾 ほか4人 |
従業員数 | 68人 |
営業所 | 芦北営業所、上天草営業所 |
ホームページ | https://www.shinseid.co.jp/ |
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