「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
西部電気工業株式会社「三つの事業セグメントで地域に貢献を」熊本支社長・山下英利氏【トップインタビュー】
熊日プレジデント倶楽部─昨年7月に支社長として赴任されました。熊本支社の現況はいかがでしょうか。
山下 熊本地域はTSMCの進出効果がさまざまなところに波及していると感じています。弊社も電気関係の工事に一部携わりました。熊本市の中心街も賑わっているようですし、インバウンドの観光客も多い印象です。前任地の福岡と比べても国際化が進んでいるようにさえ感じています。一方、弊社においても、電気通信設備工事や道路情報板に関わる通信インフラ整備、電線地中化工事などの公共事業はおかげさまで、これまで通り好調を維持しているところです。2021年に始まったギガスクール構想で使用する機器類が更改時期を迎えており、ICT関連サービス事業も順調に推移。今期の業績は増収増益の見通しです。
─地域貢献活動にも継続して取り組んでおられます。
山下 2010年から菊池市と協定を結び実施している「西部の森きくち」の植樹と下草刈りといった森林整備活動は昨年で15回目を迎えました。昨秋の活動ではグループ会社も含めた社員やその家族、合わせて二百数十名に参加いただきました。毎年恒例の行事として定着してきましたが、自治体での湛水の問題がクローズアップされている中、環境保全の面でも一助となっていると思います。この取り組みにより社内での地域貢献への意識は一層高まっていると感じています。
─今年の展望や、今後の見通しをお聞かせください。
山下 さらなる効率化を目指し社内の事業部間だけでなく、パートナー会社ともアプリケーションやプラットフォームの統一を図りDX化を推進します。また、問い合わせの多い商材に関しては「ウェビナー」(web上のセミナー)を実施するなど、webマーケティングの仕組みをブラッシュアップし、レスポンスを高めるよう力を入れたいと考えています。課題の技術者不足については、人員の補充や育成に取り組み、社員が安心して仕事に臨めるよう、組織全体でバランスの取れたマネジメントを目指します。今の熊本は他のエリアと比べて投資意欲の高い地域だと捉えており、公共事業に限らず民間企業にも弊社の強みをアピールする余地があると考えています。通信キャリア、都市インフラ、システムソリューションという三つの事業セグメントを掛け合わせることで、さまざまな相乗効果を最大限に発揮。社会貢献につなげて県民の皆さんと楽しい未来を描くことで、熊本から九州全体を支えていきたいと思います。
概要
所在地 | (本 社)〒812-8565 福岡市博多区博多駅東3丁目7-1 【電話】092(418)3111(代表) (熊本支社)〒861-5525 熊本市北区徳王1丁目6-8 【電話】096(245)6601 |
---|---|
設立 | 1947年(昭和22年)7月 |
資本金 | 16億円 |
事業内容 | ICTソリューション事業 ソフトウェア開発事業 土木・情報インフラ設備事業 建築設備事業 環境プラント事業 太陽光発電事業 情報通信エンジニアリング事業 |
従業員数 | 841人(単体:2024年3月現在 ※出向者除く) 代表取締役社長 坂口隆冨美 |
事業拠点 | 福岡・北九州・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・ 鹿児島・沖縄・東京・大阪 |
ホームページ | https://www.seibu-denki.co.jp/ |
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
熊本のニュース-
【とぴっく・小国町】町の風景写真展
熊本日日新聞 -
全国から駅弁と〝うまいもの〟が集結 熊本市の鶴屋百貨店で2月11日まで
熊本日日新聞 -
DF袴田が肉離れ 全治4週間 ロアッソ熊本
熊本日日新聞 -
足元にひょっこりくまモン 益城町 全国初のマンホールふた
熊本日日新聞 -
八代郵便局が22日朝から通常営業を再開
熊本日日新聞 -
複数の人格と生きる実情、知って 解離性同一性障害テーマに映画 当事者監修、熊本市で上映会
熊本日日新聞 -
患者の診断、治療に性差考慮を うつ病、更年期障害、症状に違い 熊本市で学術集会「個人差の手がかりに」
熊本日日新聞 -
【あの日から・阪神大震災30年=インタビュー「熊本への助言」㊥】「生の資料」防災に生かす 人と防災未来センター主任研究員の林田さん
熊本日日新聞 -
【山鹿市の課題ー市長選、市議選を前に㊦】「交流人口」 伸び悩む山鹿灯籠、百華百彩… 和栗イベントなど新たなにぎわい創出を
熊本日日新聞 -
熊本県勢、逆境乗り越え全国舞台へ 2月の国スポ・アイスホッケー、少年男子20年ぶり 九州1位の成年男子「全国1勝を」
熊本日日新聞
STORY
連載・企画-
移動の足を考える
熊本都市圏の住民の間には、慢性化している交通渋滞への不満が強くあります。台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出などでこの状況に拍車が掛かるとみられる中、「渋滞都市」から抜け出す取り組みが急務。その切り札とみられるのが公共交通機関の活性化です。連載企画「移動の足を考える」では、それぞれの交通機関の現状を紹介し、あるべき姿を模索します。
-
学んで得する!お金の話「まね得」
お金に関する知識が生活防衛やより良い生活につながる時代。税金や年金、投資に新NISA、相続や保険などお金に関わる正しい知識を、しっかりした家計管理で安心して生活したい記者と一緒に、楽しく学びましょう。
※この連載企画の更新は終了しました。1年間のご愛読、ありがとうございました。エフエム熊本のラジオ版「聴いて得する!お金の話『まね得』」は、引き続き放送中です。