「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
千里殖産株式会社「環境の変化と時流を見据えた未来へ」代表取締役社長・際田赳久氏【トップインタビュー】
熊日プレジデント倶楽部─昨年はどんな一年でしたか。
際田 社長に就任してはや3年がたちましたが、昨年がこの3年の中で一番忙しかったです。自社分譲地の開発業務と並行し、海外在住のお客さまよりご契約いただいた新築建物の工程を同時進行しておりましたので、1年を通して時間に追われる日々との闘いでした。それに加え、賛否両論の意見が飛び交う中で、過去に事例のない大規模なお取引を行うか否かの決断を迫られる年でもありました。会社の代表者として今後の方針を決め、決断を下すことの重みを身に染みて感じた一年でもありました。そういった状況の中で、海外在住のお客さまとのお取引案件において言葉の壁や遠隔での打ち合わせで難色を示した場面を乗り越え、無事にお引き渡しまで全うできたことが、弊社にとって新たな実績を残し、成長へもつながった充実した一年でもありました。
─環境の変化についてどう感じていますか。
際田 環境の変化について痛感することは近年、熊本においても外国籍の方々を数多く見かけることです。その影響もあってか、われわれの業界においても海外からのお問い合わせに応じることは今や珍しいことではなく、そのようなことが当たり前になってきています。その環境の変化を見据え近い将来において、日本に在住される外国籍の方々も視野に入れた住環境の提案と提供を行える体制を整えていくことが今後われわれにとって必要不可欠な課題になると感じています。そのためにまずは社員教育の観点においても、外国籍の方との接触の場を設けたり、外国語が飛び交う商談の場に身を投じてもらうなどの機会を設け、社員には環境の変化に応じた対応に少しずつでも慣れてもらおうと思います。
─今後時代の流れをどう見据えていますか。
際田 昨年を振り返り時代の流れを感じたのは、お客さまとの商談や打ち合わせ時において非対面による方法が圧倒的に増えたことです。今までは商談やお打ち合わせのほとんどが面談による方法でしたが、面談による打ち合わせが困難な場合は、メールやチャットによる方法で資料を送り、ご覧頂くケースがほとんどです。はたから見ればパソコンと向き合っているだけにしか見えませんが、実際には何千万円ものお取引の話だったりもします。これまでの固執した方法だけにこだわらず、これからの時代の流れを見据えた柔軟な見方や考えを持ち、わが社の発展と成長につなげてまいります。
概要
所在地 | 熊本市中央区紺屋阿弥陀寺町10番地 千里殖産ビル5階 【電話】096(322)1000 |
---|---|
事業内容 | ハウスビルダー事業(宅地分譲・住宅販売)、一級建築士事務所、リフォーム事業、不動産事業 |
設立 | 昭和54年3月8日 |
資本金 | 5,000万円 |
役員 | 代表取締役社長/際田赳久ほか、役員3人 |
従業員数 | 31人 |
支店ほか | 熊本南支店(宇城市不知火町) 宇土展示場(宇土市三拾町) 八代住宅展示場(八代市東片町) 大津ショールーム(菊池郡大津町) 大津住宅展示場(菊池郡大津町) |
ホームページ | https://www.senri-shokusan.jp/ |
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