「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
崇城大学「主体性・社会性・専門性伸ばす教育改革を」学長・小野長門氏【トップインタビュー】
熊日プレジデント倶楽部─学長に就任されて1年。これまでの取り組みをお聞かせください。
小野 予測困難で不確実性の高い時代を迎え、AIが急速に普及する中で本学の教育を受けた学生が社会で活躍できるよう、「ポストAI時代の知の拠点」を見据えた教育改革を開始しました。実学主義の体験型教育で学生の主体性・社会性・専門性を伸ばすため、全学生に対する理文融合型の共通教育と各学部学科の専門性を深める専門教育がクロスする"3次元カリキュラム"への改定を検討してきました。
─理文融合型の共通教育では、どのような教育を計画されていますか。
小野 理系・文系にとらわれない幅広い「リベラルアーツ教育」はもちろん、社会で挑戦できる人材を育む「アントレプレナーシップ教育」、AIやビッグデータを使いこなせる人材の育成につながる「データサイエンス教育」、英語コミュニケーションや異文化体験から学ぶ「グローバル教育」などの柱があります。学内には英語学習施設「SILC」があり、外国人講師17人を配置して実践的な英語教育を提供し、海外約40校と協定を結んで学生の留学や研修を奨励・支援しています。各学生の学習目標の達成度を評価するためのデジタルツール(ルーブリック表)を活用して自己評価できるようになっており、教員1人が5人程度の学生と定期的に面談を行う「チューター制度」を導入し、入学時から卒業までの成長をサポートしています。
─今後の計画をお聞かせください。
小野 地域に根差した大学として今後も地元企業や自治体、高校などとの連携を進めていきます。産学連携では、大学の専門知識・技能を活用した課題解決型の授業、共同研究、インターンシップなどを通し、学生と企業との交流を図ります。さらに、社会人向けのリスキリング(学び直し)にも力を入れ、ドローン(無人航空機)操縦士講習のほか、ネットを活用してオンデマンド学習ができる教育メニューの拡充も予定しています。高大連携では、高校での探究活動を本学教員が支援し、指導を受けた生徒が本学で研究を継続できる、専願入試「探究活動プログレス選抜」を設けています。志望する教員の研究室に1年次より配属され、本格的な研究に取り組むことができます。また、TSMCの熊本進出以来、九州では半導体関連産業で人材不足が大きな課題となっていますので、機械・ナノサイエンス・情報の各学科協同の人材育成にも力を注いでいきます。さらに、本学の将来を見据え、新たな学部または学科の開設も構想しているところです。
概要
所在地 | 〒860-0082 熊本市西区池田4丁目22-1 【電話】096(326)3111 |
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設立 | 昭和24年4月電気・電波学校創設 昭和42年4月大学開学(旧熊本工業大学) |
学園構成 | 【大学】 ●工 学 部 機械工学科、ナノサイエンス学科、建築学科、宇宙航空システム工学科(宇宙航空システム専攻・航空整備学専攻・航空操縦学専攻) ●芸 術 学 部 美術学科、デザイン学科 ●情 報 学 部 情報学科 ●生物生命学部 生物生命学科 ●薬 学 部 薬学科(6年制課程) 【大学院】 ●大学院工学研究科 ●大学院芸術研究科 ●大学院薬学研究科 |
ホームページ | https://www.sojo-u.ac.jp/ |
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STORY
連載・企画-
移動の足を考える
熊本都市圏の住民の間には、慢性化している交通渋滞への不満が強くあります。台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出などでこの状況に拍車が掛かるとみられる中、「渋滞都市」から抜け出す取り組みが急務。その切り札とみられるのが公共交通機関の活性化です。連載企画「移動の足を考える」では、それぞれの交通機関の現状を紹介し、あるべき姿を模索します。
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学んで得する!お金の話「まね得」
お金に関する知識が生活防衛やより良い生活につながる時代。税金や年金、投資に新NISA、相続や保険などお金に関わる正しい知識を、しっかりした家計管理で安心して生活したい記者と一緒に、楽しく学びましょう。
※この連載企画の更新は終了しました。1年間のご愛読、ありがとうございました。エフエム熊本のラジオ版「聴いて得する!お金の話『まね得』」は、引き続き放送中です。