「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
大熊本証券株式会社「新店舗『菊陽・カリーノプラザ』オープン」代表取締役社長・出田信秀氏【トップインタビュー】
熊日プレジデント倶楽部─昨年、新店舗を開設されました。
出田 当社としては2006年以来18年ぶりとなる新店舗「菊陽・カリーノプラザ」を3月にオープンしました。菊陽町の大型商業施設「サンリーカリーノ菊陽」の1階にあり、買い物目的で来店した若年層や主婦層、ファミリー層など、これまで当社が接触できなかった人たちにアプローチできる店舗として新規顧客の獲得を狙っています。菊陽町はTSMCの進出を機に、今後さらに人口増加が見込まれる地域ですので、期待感を持っています。
─今年、力を入れる事業は。
出田 個人、法人のお客さまに向けたコンサルティング業務を強化していく方針です。有価証券の提案だけでなく、財産や不動産の相続対策などを踏まえた生命保険の提案など、お客さまの資産管理を総合的にサポートできる体制を整えていきます。独立系金融アドバイザー(IFA)事業を展開する子会社「ミライズアセット」では、一昨年12月に熊本中央信用金庫と、昨年3月に天草信用金庫と業務提携契約を結びました。資産形成などに関心のある両金庫の取引先向けに資産コンサルティングサービスを開始しています。また一般向けには、新NISAや投資信託など商品ごとのセミナーを各店舗で定期的に開催し、八代市と合志市において市民向けの金融リテラシー講座を実施しています。─新事業にも積極的ですね。
出田 大学や企業、個人発明家などが持つ特許や技術などの無形資産マッチングサービス「iAm(アイアム)」を手掛けており、サービスに興味を持つ上場企業の知財担当者や弁理士などを招いて毎月1回、勉強会を開いています。一方で、熊本の企業が抱える課題に対し、全国の大学から解決のアイデアを募り、企業とマッチングさせて事業化を目指す産学連携プロジェクトも進めています。中には、大学発ベンチャーの持つ技術を県内企業に実装させる計画も進行しています。新しい切り口での地方創生になればいいですね。
─今後の目標をお聞かせください。
出田 新事業では出会いの機会が増え、資産運用の分野でアプローチできていなかった人たちとつながりを持て、将来的には本業の証券業務でも顧客になっていただくことに期待しています。お客さまの困り事は多岐にわたり、それに応えようと多方面に事業を展開していると、思わぬニーズに当たることがあります。"全方位外交"の姿勢は今後も継続していき、地域に貢献できる証券会社を目指したいと思います。
概要
所在地 | 〒860-0807 熊本市中央区下通1丁目7-19 |
---|---|
事業内容 | 国内外の株式、債券、投資信託等の取り扱い |
設立 | 昭和22年(創業 昭和11年) |
資本金 | 3億4,356万円 |
役員 | 会長/出田信行 代表取締役社長/出田信秀 専務取締役/村上圭一郎 取締役企画本部長/清水孝洋 取締役管理本部長/岩本貴幸 |
従業員数 | 54人 |
ホームページ | https://www.daikumamoto.co.jp/ |
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