「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
ディ.エス.大進工業株式会社「大型受注に期待 働きやすい環境づくりも」代表取締役・後藤一利氏【トップインタビュー】
熊日プレジデント倶楽部─会社の沿革、理念をご説明ください。
後藤 先代の父が起業し、設立から37年目の総合建設企業です。当初は仕事の約8割が民間工事でしたが、公共工事でも実績を重ね、受注割合が増えています。企業理念「進む先に明るい未来を」には、人の命を守る、安心・安全な建物づくりを通じて、街に暮らす人たちの将来を明るい未来にしたいという思いが込められています。
─2024年度は大型プロジェクトがめじろ押しで、好業績だったそうですね。
後藤 売上高は前期の23億円から45億円とほぼ倍増でした。この増収をもたらしたのは二つの大型設計・施工案件で、一つ目は半導体製造装置メーカーの工場(合志市)、二つ目は精密部品加工などを手掛ける工場(合志市)です。「リクルート効果も」という要望に対して斬新なフリースペースを提案するなど、訪れた人がここで働きたいと思う建物を具現化しました。また、震災に遭った熊本市競輪場の改修工事も代表的な案件で、破損部の補修にとどまらず建物全体の耐震性を強化するなど工夫を凝らしたことが特徴です。これにより、震災に強い安心な施設へと生まれ変わりました。そして、24年度最大のトピックが現在進行中の熊本大学DXイノベーションラボラトリー(仮称)他の新築工事です。ユニット鉄筋・型枠工法で工期短縮を図り、今春に竣工します。熊本の未来を担う重要な建物なので、ぜひ当社で請け負いたいとの一念で受注を果たしました。社運を賭けて取り組んでいます。
─社内改革も進んでいると聞きます。
後藤 昨年4月に本社社屋を西区花園に移転し、オフィス環境は良くなりました。3年前から進めているDX化はまだ道半ばですが、着実に進んでいます。現場の進捗状況をリアルタイムで本部サポート部門のシステム上で共有し、業務効率化や若手の育成を図っています。
─今年の展望をお聞かせください。
後藤 直近ではこの1月から、自動車整備・車検機器商社(本社東京)が御船町に新設する営業所に着工します。また、受注のめどが立っている案件が4、5件あるほか、TSMC関連の大型プロジェクトも進行しており、25年も好業績を期待しています。社内的には働きやすい環境づくりを進め、社員を笑顔にしたいですね。育休取得の奨励といった子育て支援やフレックスタイム制の導入を考えており、勤務時間の社内規定を現場勤務と事務所勤務で分けるなどのアイデアを練っています。常に挑戦することを心がけ、時代のニーズを担う会社を目指しております。
概要
所在地 | 本社 〒860-0072 熊本市西区花園1丁目6-35 HANAZONO3F 【電話】096(325)1685 合志支店 〒861-1112 合志市幾久富1622-136 【電話】096(248)8011 |
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事業内容 | 総合建設業 |
設立 | 平成元年2月3日 |
資本金 | 9,000万円 |
従業員 | 29人 |
ホームページ | http://www.ds-daishin.co.jp/ |
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