「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
株式会社テクノクリエイティブ「半導体需要に対応 自社製造工場を増設」代表取締役・三嶋一秀氏【トップインタビュー】
熊日プレジデント倶楽部─上場して2年たち、半導体関連の受注が増えているそうですね。
三嶋 1984年、30歳の時に事業を始めて40年がたちました。88年には人材派遣会社の総合プラントを、99年に当社を設立しました。モノづくりに特化した会社をさらに発展させたいという強い思いがあり、2022年、東京取引証券所の東京プロマーケットに念願の上場を果たしました。TSMCの熊本進出の時期とも重なり、半導体製造装置の受託生産やメンテナンス業務が非常に増えています。上場により企業の信用度が上がり、大手企業との取引が始まったり、優秀な人材を確保できたりするなど、メリットは非常に大きいと実感しています。
─自社工場のオープンが続いています。
三嶋 顧客のニーズに迅速に応えられるよう、自社工場「ファクトリーセンター」の開設を積極的に進めています。一昨年5月には大津町にクリーンルームを兼ね備えたファクトリーセンターを開設し、半導体の製造装置や搬送ロボット製造などを手掛けています。さらに同工場では、隣接地を購入し、昨年、工場棟を増設しました。福岡県の広川インター近くにもクリーンルームを備えたファクトリーセンターが完成し、既に稼働を始めています。12月には益城町と、工場建設に関する協定を締結。新工場は工業団地「DPIシリコンヒルズ熊本」内にあり、敷地面積1万3700平方㍍、鉄骨造2階建てで、来年4月の稼働開始を目指します。関連会社の松濤では、菊陽町や大津町を中心に、社員寮や従業員向けの集合住宅の建設も進めています。
─ソリューション部門の状況はいかがですか。
三嶋 システム開発やITインフラ構築を中心とするソリューション部門は東京、大阪、名古屋、福岡、大分に拠点を設けています。福岡にはJR博多駅近くに2つの拠点があり、開発センターと研修センターを併設しています。これらの拠点はいずれも駅に近く、利便性が高い場所に立地しているため、通勤しやすさに加え、人材確保や業務効率の向上においても大きな強みとなっています。
─今後の抱負をお聞かせください。
三嶋 東京プロマーケットへの上場はあくまで次のステージへの足掛かりです。今後、社員のモチベーション向上のためにも、常に上を目指していきます。今年はTSMCの本格稼働に伴い、熊本も盛り上がっていくことでしょう。待ちの姿勢ではなく、引き続き先行投資をしながら、新規の依頼に対応できる体制を整えていきます。
概要
所在地 | 〒862-0954 熊本市中央区神水2丁目9-1 TECHNO-CREATIVEビル 【電話】096(386)2360 |
---|---|
事業内容 | 総合エンジニアリング事業(システムインテグレーション、エンジニアリング) |
設立 | 1999年9月 |
資本金 | 5,000万円 |
従業員数 | 1,143人(2024年9月現在) |
支社支店 | 東京支社、名古屋支社、大阪支社、福岡支社、北九州支店、広川支店、大分支店 |
関連企業 | (株)総合プラント、(株)松濤 |
ホームページ | https://www.techno-creative.co.jp/ |
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