「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
東海大学 文理融合学部・農学部「産学連携の拠点施設開設 地域社会に貢献」熊本キャンパス長・木之内均氏【トップインタビュー】
熊日プレジデント倶楽部─熊本キャンパスに昨年4月、産学連携センターを開設されました。
木之内 産学連携センターは本学の知見や諸活動を地域に生かし、社会貢献を目指す拠点施設です。企業連携では昨年8月に明治アニマルヘルスと連携協定を結び、昨年から共同研究がスタートしております。動物用医薬品開発の知見を持つ同社と本学の研究者が「ワンウェルネス」の実現に向けて研究を進めていきます。また昨年は、企業と研究者の橋渡しとなって研究活動全般のマネジメント業務を専門に担う職員も採用したため、企業とのつながりがさらに加速しました。このほか、半導体企業と地域社会が共に成長し、発展を目指すための取り組みとして、地下水利用や交通渋滞の実態調査、持続可能な農業のための農地確保の調査なども実施します。熊本で唯一農学部を持つ大学として農業やライフサイエンスの分野から人々の健康な生活に貢献し、幸福度を向上させるための研究を進めていきます。
─昨秋、学校法人開新学園と半導体関連の人材育成で連携協定を結ばれました。
木之内 学校法人開新学園である開新高校と熊本工業専門学校に新設される半導体専門課程の支援を目的とした協定で、今年は本学の教職員による指導・助言や高校生の講義参加、教職員同士の情報交換などをします。このほか阿蘇中央高校で行うAIを使ったスマート農業についての授業なども準備しています。高校生の興味・関心を呼び起こし、進路の選択肢が広がるよう本学の幅広い専門研究を生かしたいですね。
─昨年スタートした大学発のエフエム熊本の番組が好評のようですね。
木之内 「Step into AGRI~アグリに飛び込め!」という番組を毎週日曜に放送しています。農学部の学生が番組の企画や構成、取材、ナレーションまで関わっています。農業の現場に赴き、取材を通じて現状を知るとともに、多くの人が関わる中で一つの番組がつくられていくことを学ぶ貴重な機会となっています。
─今後の抱負をお聞かせください。
木之内 熊本地震の被災後、2年前の4月に阿蘇くまもと臨空キャンパスが、昨年4月には産学連携センターが開設され、ようやく地域と本格的な連携活動を推進する土台ができました。学生にはこれらの施設を生かして学びの幅を広げてほしいと思います。文理融合学部と農学部のそれぞれの良さを融合し、どういった形で社会に貢献するかという方向性を学生たちと共有しつつ一人一人の未来をしっかり思い描く─。そのような大学教育を目指していきます。
概要
熊本キャンパス |
文理融合学部 経営学科・地域社会学科・人間情報工学科 〒862-8652 熊本市東区渡鹿9-1-1 【電話】096(382)1141 |
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阿蘇くまもと臨空キャンパス |
大学院 生物科学研究科 博士課程 農学研究科 修士課程 農学部 農学科・動物科学科・食生命科学科 〒861-2205 上益城郡益城町杉堂871-12 【電話】096(234)6430 |
※農学部の教育研究については、1年次は主として「熊本キャンパス」を、2年次以降は主として「阿蘇くまもと臨空キャンパス」を利用します | |
ホームページ | https://www.u-tokai.ac.jp/ |
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