ドゥ.ヨネザワ企業グループ「創立25周年　変革を進め新たな価値創造」CEO・米澤誠氏【トップインタビュー】

─昨年、創立25周年を迎えられました。

米澤　ドゥ．ヨネザワ企業グループは、1999年4月の創立から事業譲受や事業領域の拡大とともに成長を続け、昨年4月に25周年を迎えることができました。これもひとえに、長年にわたりグループを支えていただいたお客さま、そして諸先輩方の功績やグループ従業員の力あってのことと感謝しております。

─グループ全体での取り組みがあると聞きます。

米澤　自然や生物多様性を守り増やす活動である「ネイチャーポジティブ」という考えを、グループ各社の事業を通じて推進しています。2021年、熊本の水や森を守る活動として湯の谷ホテル跡地の蘇生プロジェクト「湯の谷　森への物語」がスタート。グループ社員が参加するワークショップを開催し、自然環境に配慮した土地の改善・生態系の保護を進めながら、「自然と人間が共生するキャンプ場施設」への蘇生を推進しています。

─グループ企業の主な取り組み内容を教えてください。

米澤　インフォメーション＆コミュニケーション事業では、映像制作を手掛ける「フレッシュハーツ」が企画・制作・総指揮をした映画「お終活」(高畑敦子・橋爪功主演)シリーズ第2弾を全国で公開しました。前作公開時はコロナ禍により、公開初日に映画館が閉館するなど影響がありましたが、今作ではたくさんの方に映画館で鑑賞していただくことができました。カーライフ事業では、「KUMAMOTO BMW」の運営会社「モトーレンフロイデ」が昨年7月、温室効果ガスの削減を目的に、菊陽町に1年間の期限で電気自動車「ⅰX」を無償貸与しました。自治体へのBMW車の提供は全国初のようで、公用車として使用いただいております。ゴルフ事業では、「熊本ゴルフ倶楽部(城南コース・阿蘇湯の谷コース)」のさらなる発展とお客さまへのサービス向上を目指し、台湾で100年超の歴史を持つ「台湾ゴルフ倶楽部」と姉妹提携コースの調印を行いました。今後はお客さまの相互誘客の仕組みづくりを進め、ゴルフを通じた熊本と台湾の友好関係づくりに努めます。「DNS」アウトドア事業部は昨年11月、城南天然温泉跡地の再開発地に企業研修や自然学習ができるキャンプ場「城南天然温泉かたるの森」をプレオープンさせました。今年3月には場内の温泉施設のリニューアルに合わせ、古民家を改装したレストランをオープンさせる予定です。今年も既存事業の変革を進め、新たな価値創造を追求します。