「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
株式会社西原商店「資源リサイクルへの取り組み さらに強化」代表取締役社長・西原哲氏【トップインタビュー】
熊日プレジデント倶楽部─九州全域で事業を展開されています。
西原 当社は収集車約150台を所有し、熊本を中心に九州全域で古紙や鉄、非鉄金属の資源リサイクルと廃棄物処理事業を展開しています。昨年4月、鹿児島営業所を九州自動車道・溝辺鹿児島空港インターチェンジ(IC)そばに移転し、資源リサイクルのための建屋を新たに設けました。従来から取引のある大手家電量販店の廃家電などや、フェリー会社と協力して離島の廃棄物も回収できる体制になり、鹿児島・宮崎地方の拠点と位置づけています。
─新たな取り組みについてお聞かせください。
西原 近年は、住宅地に設置された新聞や雑誌などの古紙、使用済み段ボールを受け付けるリサイクルステーションが利用されるようになり、資源リサイクルへの社会的な意識は高まっているようです。昨年10月には、嘉島町の「イオンモール熊本」に九州内のイオンモールで初めてペットボトルとアルミ缶、古紙の自動回収機が設置され、当社がその設備導入と運用をサポートしました。世界的に資源回収事業を展開する「トムラジャパン」と連携した事業です。「ワオン・ポイントカード」または電子マネー「ワオンカード」を機械にかざし、つぶさずに軽く洗うなどの条件を満たしたペットボトルやアルミ缶を回収機に入れると5本ごとに1ポイント、古紙は1㌔㌘ごとに1ポイントが付与されます。
─事務の効率化にも熱心に取り組まれているようです。
西原 今年は事務処理の基幹システムを刷新し、ネットを介したクラウド型システムにする予定です。これまで手書きだった運転手の作業報告書をタブレット端末への入力にします。また、単純だけれども手間のかかる事務作業・入力作業は、RPA(ロボット入力)ツールも活用して営業~配車~売上~請求までの流れを一気に自動化します。クラウド化によりデータをネット上に置くことで、さらに各営業所間の連携を取りやすくしたいと考えています。一方、顧客との電子契約システムも今春までに導入し、廃棄物関連の契約締結の迅速化と、郵送代や印紙代のコスト削減を図ります。
─今年の抱負をお聞かせください。
西原 資源リサイクルにおける収集と処分能力をバランス良く向上をさせるとともに、事務作業の効率化にも取り組みます。資源物自動回収機の設置場所をもっと増やせるよう協力し、事業を通じて、より一層地域に貢献していきたいと思います。
概要
所在地 | 〒862-0967 熊本市南区流通団地1丁目50番地 【電話】096(378)0657 |
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事業内容 | 製紙原料部門、鉄鋼原料部門、非鉄金属原料部門、再生資源卸売業、一般廃棄物処理業、産業廃棄物処理業、ビルメンテナンス業 |
設立 | 昭和49年3月 |
資本金 | 1,000万円 |
役員 | 代表取締役社長/西原 哲 取締役副社長/西原静絵 常務取締役/山見直人、坂田孝昭 |
従業員数 | 約250人 |
営業所 | 城南営業所、浜線ECOセンター、福岡営業所、八代営業所、鹿児島営業所、田崎営業所 |
関連会社 | (有)西原運輸、(株)ニムコ |
ホームページ | https://www.nishihara-shoten.com/ |
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