「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
株式会社ハイコム「都市型植物工場で食用花をブランド展開」代表取締役・甲斐大童氏【トップインタビュー】
熊日プレジデント倶楽部─昨年、大阪府泉佐野市に都市型スマートファームを展開されました。
甲斐 昨年4月、レタスを中心とした葉野菜の生産を開始しました。独自の農産物流通ルートを持つプラットフォーマーを通じて、5月から関西圏を中心に卸事業を展開しています。新規参入ということもあり、手探りでのスタートでしたが、ようやく半年がたち感触がつかめてきました。今後は、販売店を絞り込み、市場を見ながら価格などを検討していきます。これからは、他社が作っていない食材で勝負をしなければ事業として成り立ちません。9月から新たに、レストランやブライダルで需要の高いエディブルフラワー(食用花)の生産を開始。泉佐野市の地名から『さのか』という商品名でブランディングし販売を開始しています。植物工場内で、AIを使って生産管理しているため、天候や災害の影響を受けずに安定供給できることはもちろん、害虫被害がないため無農薬での栽培が可能です。今後は、レストランや高級料亭からのオーダー品のほか、苗などの生産・販売にもチャレンジしていきたいです。
─不動産事業では昨年、グレードの高い賃貸住宅をオープンされました。
甲斐 4年前から不動産投資に注力しています。昨年9月、熊本市内に積水ハウスのシャーメゾンシリーズ「Paradiso琴平」が完成。高品質の賃貸住宅としてご好評いただいております。3月には熊本駅周辺、11月には本荘にも新たなシャーメゾンシリーズの住宅を竣工する予定です。
─通信事業の現状はいかがですか。
甲斐 「スマホ修理工房」を光の森と商業施設「HAB@熊本」に出店したのに続き昨年9月、「アミュプラザくまもと」に3号店をオープンさせました。通信機器販売では現在、熊本と大分を合わせて18店舗で「ソフトバンク」と「Y!mobile」の両方を取り扱うデュアルショップを運営。スマホの買い替えサイクルが長期化する中、弊社ならではの提案型営業でお客さまに商品の魅力を訴求していきます。
─行政と連携したポスティング(配布)事業への展開も見られます。
甲斐
グループ会社のハイコムポスティングでは、熊本県に続き、昨年は熊本市と見守り活動に関する連携協定を締結し、ポスティング業務を通じて地域住民の安否確認及び異変の早期発見や早期対応に向けた活動を実施しています。今年は行政とのさらなる連携体制を整えたいと考えています。さまざまなチャネルを持って人材育成に力を注ぎ、グループの売上200億円を目指しまい進していきます。
概要
所在地 | 〒862-0975 熊本市中央区新屋敷1丁目14-35 クロススクエア熊本九品寺4F 【電話】050(8882)5600 |
---|---|
設立 | 1990(平成2)年2月 |
資本金 | 5,000万円 |
事業内容 | 通信事業(ソフトバンクショップ18店舗、法人営業部)、不動産事業 |
役員 | 代表取締役/甲斐大童 取締役副社長/甲斐文祥 常務取締役/長野圭介 取締役/岡田尚士 |
従業員数 | 201人(グループ計630人) |
関連会社 | ハイコムモバイル(株)、ハイコムウォーター(株)、ハイコムポスティング(株)、ハイコムライフクリエート(株)、ハイコムビジネサポート(株)、グルービズ(株)、名水みなみあそ(株) |
ホームページ | https://group.8156.jp/ |
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