「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
フクワ物流株式会社「よく考え働く『考働』で営業拡大・人材育成」代表取締役社長・渡邉秀嘉氏【トップインタビュー】
熊日プレジデント倶楽部─御社の事業概要について教えてください。
渡邉 当社は食品流通を中心とする物流企業で、今年で創業から54年目になります。九州自動車道の益城熊本空港インターチェンジ(IC)そばの熊本輸送団地内に本社を置き、九州全域をカバーする輸送サービス体制を確立しています。現在は食品以外にも家電製品やペットフード、ゲームセンター用ゲーム機をはじめ、さまざまな荷物を保管・輸送しています。大小115台の車両を有しており、車体の「ブリーズライナー(そよ風便)」が当社トラックのマスコットネームです。
─昨年は運送事業者にも時間外労働に上限規制が適用されました。
渡邉 物流の「2024年問題」と言われ、当社では6年ほど前から段階的に残業抑制を進めてきました。社員の待遇改善を実現しなければならないと思い、荷主企業に適正価格の運賃や集荷・配送の時間帯などに関するご理解を頂くようにしました。社員には物価上昇を踏まえた生活支援手当を一昨年から支給しており、今年は子ども手当と管理職手当を増額する予定です。ドライバー不足が課題ですので、当社では女性も積極的に採用しています。入社後に大型免許取得を支援するなどして、現在は5人の女性ドライバーがおり、今後も増員していけたらと考えています。
─「健康経営」に取り組まれています。
渡邉 社員が幸せに働き続けられるよう、職場環境の整備に力を入れています。昨年から、健康意識の向上につながる情報発信や定期健診受診率100%の維持などの目標を掲げ取り組んでいます。また、社員教育でもこれまでの安全教育とは別に、健康経営を意識したテーマを設定しました。昨年はマナーや社内コミュニケーション、ハラスメント(不適切な言動)などに焦点を当てました。今年は若手管理職向けの研修などを予定しています。
─今年はどんな年になりますか。
渡邉 今年はよく考えて働くという意味の造語「考働(こうどう)」をスローガンに掲げました。社員の考働により、「営業の拡大」「次世代の育成」「拠点の拡大」「安全と信頼」を目指します。人を大切にする気持ちを持って社員の待遇改善を進め、コロナ禍で中断していた社内行事も再開させ、明るい職場環境づくりを目指します。また、社員の働きがいにつながる評価制度の見直しなども進めます。「人が仕事を創り、仕事が利益を生み、利益が人を育てる」好循環をつくりたいですね。
概要
所在地 | 〒861-2234 上益城郡益城町古閑127(熊本輸送団地内) 【電話】096(286)7501 |
---|---|
事業内容 | 一般貨物自動車運送業、貨物自動車利用運送業、倉庫業、人材派遣業 |
設立 | 昭和46年12月 |
資本金 | 3,000万円 |
役員 | 代表取締役社長/渡邉秀嘉 |
社員数 | 223人 |
事業所 | 久留米営業所、流通団地センター、城南物流センター、嘉島営業所、城南倉庫、益城配送センター、益城第2センター、益城第3 、宇美営業所 |
ホームページ | https://www.fukuwa-net.com |
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