「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
株式会社ベネッセスタイルケア「有料老人ホームを熊本市に初オープン」代表取締役社長・滝山真也氏【トップインタビュー】
熊日プレジデント倶楽部─ベネッセといえば教育の印象が強いですが、介護事業に乗り出したきっかけは。
滝山 福武書店がベネッセへと社名変更した1995年に「ホームヘルパー養成講座2級」(現介護職員初任者研修)を開講し、ホームヘルプサービスから介護事業を開始しました。実は今年が30周年に当たります。介護事業への参入のきっかけは、80年代、当時社長の福武總一郞が祖母の利用した訪問介護サービスの対応に違和感を覚えたことでした。この時、福武が感じたのは「長く生きてきた人が、最後の最後に我慢しながら生きることがあってはならない。年を取れば取るほど幸せになる国でなければならない」ということ。この強い思いがベネッセの介護の原点となり、教育のベネッセとして"人財育成"の必要性を痛感したのです。
─老人ホーム事業にも参入されました。
滝山 首都圏や関西、愛知県、福岡県などを中心に事業を拡大し、現在、全国で約350施設を運営しています。ベネッセとはラテン語の造語で「よく生きる」という意味です。自分や自分の家族がしてもらいたいサービスの実現を目指し創業したベネッセの介護事業は、お客さまと共に歴史を積み重ねてきました。お客さまから教えていただいたこと、たくさんのエピソード、その全てがかけがえのない財産です。創業以来大切にし続けているベネッセの理念「よく生きる」を土台としながら、「その方らしさに、深く寄りそう。」こと、目指すサービスと連動した人財育成に力を入れています。
─今月、熊本県では初めての有料老人ホーム施設のオープンとなりますね。
滝山 昨年は、金沢市と広島市で施設をオープンさせ、30周年に当たる本年は、九州で福岡県に次ぐ人口を誇る熊本県への進出を決めました。第1号となる「メディカル・リハビリホームグランダ水前寺」(熊本市中央区)は、熊本の多くの方がご存じの憧れの地域で、交通の利便性にも恵まれた好立地にあります。建物内の各所にも長年の知見を生かし、全室個室の居室のほか、広々としたダイニングルームなどの共用スペースやリハビリ設備を備え、コミュニティーの中でも自分の時間が持てる居心地の良い空間となるよう設計しています。
─今年の抱負などをお願いします。
滝山 当社にとって熊本初の有料老人ホームをオープンさせますが、これに続く施設も既に準備を進めています。熊本で、地域にとってなくてはならない存在になるためにも、お客さまが主役のサービスに全力を尽くして取り組んでまいります。
概要
所在地 | (本社) 〒163-0905 東京都新宿区西新宿2-3-1 新宿モノリスビル5階 (有料老人ホーム) メディカル・リハビリホームグランダ水前寺 〒862-0959 熊本市中央区白山1-1-11 |
---|---|
創立 | 2003年12月 |
事業内容 | 高齢者介護サービス事業、高齢者住宅事業、保育事業、学童クラブ事業 |
資本金 | 1億円 |
従業員数 | 18,868人(2024年3月現在) |
ホームページ | https://kaigo.benesse-style-care.co.jp/ |
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