「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
マルキン食品株式会社「さらなる商品開発、海外販路開拓めざす」代表取締役社長・吉良扶佐子氏【トップインタビュー】
熊日プレジデント倶楽部─受賞ニュースと新商品が話題です。
吉良 昨年の「第28回全国納豆鑑評会」で、「国産わさび3個組」が見事優秀賞を受賞しました。今回で通算14度目の受賞となります。新商品では、国内外で好評のこんにゃくスイーツ「MOCHIKON」に加わった「チョコバナナ」と「甘栗」(秋季限定)が話題となりました。「元気納豆 極旨(ごくうま)九州だし醤油たれ付」、「こんにゃくするめ」2種、「オーガニックとうふ」なども好調な売れ行きです。
─DXと健康経営は進展していますか。
吉良 DXは、商品の箱詰めなど体に負担がかかる業務から着手し、労働環境の整備とともに、機械化による省人化や生産性向上を図っています。並行して社員の経験値や資格、希望する部署などの情報をデータ化し、適正な人材配置や人材育成に活用する「タレントマネジメント」の取り組みも進めています。また、Well-Beingの一環として、座職の社員を対象に筋トレを始めました。週2回、フィットネスジム「クロスフィット熊本」のコーチの指導の下で実施。健康増進はもちろん、社員間のコミュニケーション活性化にもつながっています。
─海外への市場開拓が進んでいますね。
吉良 昨年、米ニューヨークとロサンゼルスの展示会に出展しました。1回目の出展では、「B-GENKI」のこんにゃくスナック「FRUITY KONJAC STRIPS Mango」が売り上げ個数のトップを記録。1袋60㌔㌍とヘルシーで、腹持ちが良い点が、肥満率増加が深刻な米国の来場者の心をつかんだようです。
─納豆の評価も高いですね。
吉良 納豆は日本が誇るスーパーフード。熊本から世界に納豆の素晴らしさと健康パワーを広め、納豆を食べて健康=幸せになることを伝えるために、熊本県のUXプロジェクトを活用し、納豆のPRにも取り組んでいます。また、世界中でアンチエイジングや健康寿命の延伸に関心が集まり、海外でも納豆の認知度は高まっています。昨年2月にはジェトロからの依頼で、米アリゾナ州立大学で精進料理や納豆・こんにゃくなど日本の食文化について講義し、11月にはジョブフェアで会社と商品をPRしました。現在、世界25カ国で商品を販売していますが、その背景には、日本の伝統食品を新しい形で世界に発信しようという「B-GENKI」の商品開発の躍進があります。今後の目標は50カ国への販路倍増、米国での納豆工場・法人設立です。実現に向け、国内外で展示会に参加するなど地道な種まきや活動を続けます。
概要
所在地 | 〒860-0823 熊本市中央区世安町380 【電話】096(325)3232(代表) |
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創業 | 大正4年3月 |
事業内容 | 食品製造および販売(納豆、豆腐、こんにゃく、ところ天、穀粉) |
資本金 | 5,000万円 |
従業員数 | 400人(グループ合計) |
取締役 | 代表取締役社長/吉良扶佐子 専務取締役/斎藤公一 取締役営業本部長/松川宣弘 監査役/吉良啓子 |
営業拠点 | 熊本、福岡、広島他 |
物流センター | 熊本(嘉島) |
工場 | 阿蘇、松橋、宇土、大津 |
関連会社 | 九州大豆食品(株)、(株)B-GENKI |
ホームページ | https://www.marukinfoods.co.jp/ |
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