「熊日プレジデント倶楽部」は、熊本を代表する有力企業や団体、教育・医療機関のトップと熊本日日新聞社で構成する情報発信・交流の場です。会員企業・団体のトップが自社の現在地や今年の展望を語った新春インタビュー、イベントリポートなど各種コンテンツは特設ページよりご覧いただけます。
株式会社ヨネザワ「メガネ専門店の使命を全うする経営を」代表取締役社長・柴田賢示氏【トップインタビュー】
熊日プレジデント倶楽部─昨年4月、社長に就任されました。新体制で打ち出された戦略は。
柴田 昨年、創業50年という節目の年を迎えました。まずは、これまでの歴史の中で培われてきた経営理念などを引き継いでいくことを第一に考えています。そして社長就任を機に、「人的資源戦略」「情報資源戦略」という二つの大きな柱を新たに設けました。人的資源戦略とは、創業当初から変わらない、私たちのなりわいで最も大切にしている"人"を育てていくということです。単なる人材教育ではなく「自らやってみたい、成長したい」と思える能動的成長につながる環境づくりを進めています。その一つが、2022年に国家資格となった眼鏡作製技能士の育成です。現在243人がこの資格を取得していますが、さらに増やしていきます。また、国家資格を持った技能士が専門的な知識と技術で、お客さまに安心してメガネを選んでもらうお手伝いができることを広く周知し、業界全体の質の向上に寄与していきたいと思います。
─「情報資源戦略」とは具体的にどういうことですか。
柴田 顧客情報のシステム化については、業界の中では比較的早い時期から取り組んでいました。ただ急速なインターネットの普及に伴い、現場で求められるデータは大きく変わりつつあります。今後はデータ分析を進化させるべく、AIの活用も含めシステムを強化していきます。データを経営資源に変えて経営に生かしながら、従業員エンゲージメントの向上とお客さま満足の最大化を目指していきたいと思います。
─身近なメガネ専門店としての姿勢を大切にされています。
柴田 当社は"小さく、狭く、濃く、深く"という小商圏戦略で、お客さまの近くにあるメガネ専門店としての役割を担ってきました。メガネをお買い求めにならなくても、気軽にお茶を飲みに来ていただけるような店づくりを大切にしています。足を運んでもらえれば、メガネの点検や調整もできますし、不具合を見つけたり、視力の確認もできたりします。気軽に来店いただくことで、お客さまの「眼を護る」お手伝いができればと考えています。
─今後の抱負をお聞かせください。
柴田 昨今、メガネがファッション化し、雑貨として扱われる傾向が強まっていることは否めません。しかし私たちは、お客さまの視力を適切に守る医療機器を提案、販売する会社です。その役割を心に刻み、国家資格を持った専門家が高い技術と豊富な経験で、最適なメガネ作りをサポートする専門店としての使命を全うしていきます。
概要
所在地 | 〒862-0950 熊本市中央区水前寺6丁目1-38 【電話】096(383)5111 |
---|---|
設立 | 昭和49年5月22日 |
事業内容 | メガネ、コンタクトレンズ、補聴器、福祉機器、光学機器、その他関連商品の販売 |
資本金 | 9,064万円 |
従業員 | 974人(男591人、女383人) |
店舗数 | 203店舗 |
関連会社 | (株)ドゥ.ヨネザワ |
ホームページ | https://www.yonezawa-web.co.jp/ |
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